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山梨県は「不登校児童生徒が出席扱いとなるためのガイドライン」を策定しました!

中西紀説

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テーマ:不登校

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

山梨県は「不登校児童生徒が出席扱いとなるためのガイドライン」を策定しました!



山梨県教育委員会は21日までに、公立小中学校の不登校の児童生徒がフリースクールなどの民間施設で学習した際の出欠の取り扱いに関する指針(ガイドライン)を策定しました。昨年10月、山梨県フリースクール連絡会が県に提出した要望書の一項目が実現したことになります!これは素直に嬉しいです。まずは県内に明確な指針が策定されたことを喜ばしく思っています。

新聞記事によると、出席扱いとするための要件は「保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること」「当該施設に通所または入所して相談・指導を受けていること」とあります。また、判断に向けた望ましい流れとして、当該校(校長など)や市町村教委による民間施設(フリースクールなど)の訪問視察、市町村教委と校長による協議などが挙げられています。みんなのおうちが所在している南アルプス市では、令和4年度から同様のガイドラインが策定されおり、運用も始まっています。実際に運用を経験した者として、判断に向けた流れ(校長先生や市町村教育委員会による施設訪問)が明記されていることは評価に値すると思います。それは何故か?施設訪問によってコミュニケーションが生じるからです。南アルプス市でも同様の流れを採っていて、出席扱いの申請があった際には、所属校の校長先生、市教育委員会の担当者が必ず施設訪問に来られます。実際にみんなのおうちの様子を見てもらって、私達の活動理念やその子の様子などを伝える絶好の機会となっているのです。私もこの機会があったおかげで校長先生や市教委の担当者の方と色々お話をさせて頂き、関係性を築くことが出来ました。まだまだ公教育と民間施設とはコミュニケーション不足です。お互いに理解し合えていないところが多分にあります。それを補う機会として有益なのではないかと実感しています。

県内で同様のガイドラインが策定されているのはまだ一部に留まっています。これから新たに策定する際や既存のものを改定する際には、今回公表された県教委のガイドラインを参考に検討してほしいとのこと。一刻も早く、県内全ての市町村においてガイドラインが策定され、その運用が始まることを願っています。最終的には在籍する学校の校長先生が出席扱いとするか否かを判断するとの文言には些か疑問も感じますが(結局校長先生の判断となるのであれば従来と何も変わらない。ガイドラインという指針に照らして判断すべきではないか。)ともかく、県からガイドラインという指針が公表されたことは大きな前進と言えるでしょう。不登校支援に関しては自治体によって大きな差が生じているのが現状です。山梨県も決して進んでいるとは言えませんが、この指針が浸透し適切な運用がなされ、より一層不登校支援が進んでいくことを願って止みません。

本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

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中西紀説
専門家

中西紀説(フリースクールの運営)

一般社団法人ワンオブハート

発達障がいがあるわが子と自身の不登校経験から得た多くの気づきをもとに、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営。子どもの心に寄り添って自己肯定感を育み、主体性を引き出す学びの場を提供。

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