不登校の子ども達に伝えたいこと
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
不登校の6つのタイプ
私は常々、子ども達に接したり、保護者の方と話をしたり、有識者の方の意見を聞いたり、文献に触れたりする中で、不登校にはいくつかのタイプがあると実感するようになりました。そこで今日は、私が思う不登校の6つのタイプについてまとめてみます。
①特性型
ASDやADHD、LD、HSP、起立性調節障がいなど発達の特性に起因するタイプです。その特性ゆえに朝起きれなかったり、席についてじっと話を聞くことが出来なかったり、忘れ物が多かったり、友人との間にトラブルが起きてしまったり、勉強についていけなかったりします。表面的には③の人間関係が原因のように見えても、実はこの①に起因するケースがあるので注意が必要です。
②積極型
学校に行かないことを自ら選択し、自己決定したタイプです。学校制度や一斉教育に反発し、あるがままの自分でいることを大切にします。彼らは学校に行けないのではなく、行かないのでしょう。私の印象では、このタイプの中には①の特性を持った子が少なくないと言えます。また、このタイプの子はフリースクールなど学校以外の学びの場を積極的に活用する傾向にあります。
③人間関係型
いじめや転校、先生や友人との関係など人間関係上の問題により登校出来なくなるタイプです。上述の通り、その背景には①の特性があるケースも少なくありません。このタイプの子は身体症状(頭痛・腹痛など)やストレスによる摂食障がいや自傷行為を併発する可能性があるので、そうなる前に何らかの手立てを講じておきたいところです。
④無気力型
親の期待に応えようと勉強やスポーツ、習い事などを頑張り過ぎた反動で無気力になってしまうタイプです。燃えつき型とも言えるかもしれません。真面目で几帳面だったり、完璧主義だったりする子が多く、かつての私はこのタイプでした。突然学校に行けなくなり、本人は好きで頑張っていたように見えるので周囲はパニックになってしまいます。何故行けなくなったかについては本人も無自覚であるのが特徴です。
⑤不安型
母親から離れることに強い不安を感じるタイプで小学校低学年に多い印象です。母親と一緒であれば元気に活動出来ますが、母親から離れることに強い抵抗を示します。
⑥複合要因型
上記の5つに加え、家庭環境や身体症状(頭痛・腹痛など)、ストレスによる摂食障がいや自傷行為など複数の要因が重なっているタイプで、不登校の子に一番多いタイプです。そもそも不登校のタイプは明確に分類出来るものではなく、複数のタイプがグラデーションのように濃淡重なっているものです。
ちなみに、よく言われるゲーム・ネット依存に関しては、私は後発的なものだと思っています。つまり、ゲームやネットに依存して不登校となるのではなく、不登校になると自分の居場所を求めてゲームやネットに依存するようになるのです。
以上、今日は不登校のタイプについて考えてみましたが、大事なことはどのタイプに属するかを分析したり、その原因を追求したりすることではありません。正直、不登校のタイプや原因などどうでもいいことです。大事なことは、子どもの心に寄り添い、子どもを「ど真ん中に」に考えること。「その子にとって幸せな人生とは何なのか?」それを考えることが最も大事なことであると思っています。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。