魂の授業vol.16 コトバのチカラ
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
魂の授業 第22回「完璧な人間はいない!」
今日は毎月恒例の「魂の授業」を開催しました!
この授業は、子ども達に生きていく上で本当に大切なことを伝えたい。そして『生きる力』を身につけてほしい。そんな想いで始めました。学校では決して学ぶことの出来ない、心豊かに生きるために必要な智慧。それは私がこれまでの人生を通して実感したことがベースとなっています。「授業」と謳っていますが、先生と生徒という主従関係もなければ、大人と子どもという上下関係もありません。あるのは、人間対人間という対等な関係のみ。一人の人間が本気で伝えたいことを語り、一人の人間として本気でそれを聴く。考えなくていい。理解しようとしなくていい。感じてほしい。お互いの心と心が共鳴し合い、魂が震えるような時間にしたいとの想いから「魂の授業」と名付けたのです。
22回目となる今回のテーマは「完璧な人間はいない!」
先日、私は過労で倒れてしまいました。色々なことが重なり、まともに休めない日々が続いていたのです。特にフリースクールを始めてからというもの、常に頭の中に渦巻いている思いがあります。それは「これでいいのか?」ということ。子ども達の人生を預かっている以上、その責任は果てしなく重い。「本当にこのままでいいのか?」「この方針は子ども達の幸せな人生へと繋がっているのか?」その自問自答は尽きることがありません。「幸せな人生とは何か?」それをひたすら考え続ける中で辿り着いた結論は、幸せな人生とは自己決定できる人生であるということ。世間の常識や固定観念に囚われることなく、自分の進む道を自分で決められる人生こそが幸せな人生と言えるのではないでしょうか。それでは、どうすれば自己決定できるようになるのか?自己決定するために必要な要素とは何か?それは「自分は自分のままでいい」という自己肯定感(自己受容感)を育むこと。自己否定があるうちは何も決められないからです。ですから、みんなのおうちは子ども達の自己肯定感(自己受容感)を育むことを第一義の目的としているのです。将来的に自己決定できるよう、そのベースとなる自己肯定感(自己受容感)を育んであげたい。そのために「本当にこれでいいのか?」と試行錯誤を繰り返してきたのです。
それでも答えは出ません。「みんなのおうちに来たら絶対に自己決定できるようになるのか?」そう問われたら、正直分かりません。そうありたいとは常に想っています。絶対にそうなるかは分からない。そうなるべく自問自答を繰り返すしかありません。しかし、私はだから良いのだと想っています。分からないからいいのです。分からないからこそ成長できるのだし、決して出ることのない答えを求め続けることに意味があるのでしょう。もし、「これでいい。これが絶対だ。」と思ってしまったらそこで思考停止。それ以上は成長できなくなってしまいます。だから私はこれからも考え続ける。時に迷い、時に悩みながら。決して答えは出ない。答えは分からない。だからいいのだ。自らの選択を信じ、求め続けることに意味があるのだから。
今回の授業で最も伝えたかったこと。それは、完璧な人間なんていない。大人だって悩んでいるということ。これで合っているのか、これで正しいのか何て誰も分からない。そもそも人生に正解なんて無いから。だから自らの選択を信じるしかない。信じて進むしかないのです。この授業が、子ども達の幸せな人生の一助となれば幸いです。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。