子ども食堂「みんなのアソビバ」を開催しました!(2024.12.15)
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
みんなのおうちは次のステージへ進みました!
午前中は生きていくために必要な基礎学習(読み書き計算)に取り組み、お昼は毎日クッキングをして、午後からは思いっきり好きな活動が出来る。みんなのおうちの開校当初に描いていたものが、最近になってようやく形になってきました。ここに辿り着くまでに実に3年の時間を要したことになります。とは言え、これまでの3年が無駄だったかと言うとそんなことはありません。この3年はしっかりと土壌を耕す期間だったのです。開校当初は子ども達にこちらの意図が全く伝わらず苦心しました。何かを提案しても全然乗ってきてくれない。ほぼ無反応という状態でした。それもそのはず、当初は子ども達と私達スタッフの間に信頼関係が築けてなかったのですね。そのような状態でこちらの意図を汲んでくれるわけがありません。開校からの3年というのは、子ども達と信頼関係を築くという意味で大変意味のある時間となったのです。
そして、4年目を迎えた先月から、みんなのおうちはスケジュールを変更しました。これまで特にタイムスケジュールは設定してなかったのですが、基礎学習や農業、伝記に取り組む「わくわくタイム」が始まり、外部講師を招いての森探検やギター教室、バスケ教室、お米作りプロジェクトなどもスタートして、お昼ご飯は毎日クッキングをするようになりました。これらの変更に際しては、事前に子ども達と保護者の方を対象とした個別面談を実施。その意図するところをしっかりと伝えるよう心掛けました。こうしてリニューアルされたスケジュールを実施したところ、子ども達が意欲的に取り組んでくれているのです!彼らが私達の意図をしっかりと受け取ってくれるようになったのは、信頼関係という土壌が出来たからと言えるでしょう。3年という歳月をかけて耕した土壌に、今は種を蒔いている状態です。この種が芽を出し、綺麗な花を咲かせるよう引き続き注力していく所存です。
そう考えると、フリースクールという場所にも段階(ステージ)があるのだと実感しています。開校当初、こちらの意図が伝わらない子ども達への対応に苦慮していた私は、30年以上も不登校の子ども達の居場所を運営されている「認定NPO法人フリースペースたまりば」の理事長である西野博之さんに相談をしたことがあります。その時に西野さんから頂いたアドバイスは「今は大人が耐える時だね。大丈夫。子ども達が受け取ってくれる日はきっと来るから、それまで我慢だね。」というお言葉でした。今になってその意味が身に沁みてよく分かります。まさに西野さんの仰る通りでした。こうして、みんなのおうちは創成期を終えて次のステージへとステップアップしたのです。これからも子ども達と共に成長を続けるみんなのおうちでありたいと思っています。
ちなみに、スケジュールが変わっても参加を強制しないというスタンスは変わりません。みんなのおうちの主体はあくまでも子ども達。私達大人の役割は選択肢を提供すること。わくわくタイムに取り組んでいる子もいれば、それには参加せず好きなことをやっている子もいるし、お昼ご飯作りを手伝っている子もいる。みんなやっていることはバラバラで、それぞれやりたい事に取り組んでいる。一見カオスのような状態が成立していること。これこそがみんなのおうちの醍醐味であると自負しています!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。