子ども食堂「みんなのアソビバ」を開催しました!
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
フリースクール運営の要諦
一言で言うならば、フリースクールの運営は難しいです。
何故なら、徹底的に人と向き合う事業だから。しかもその対象は子ども達のみならず、保護者やスタッフなど多岐に亘るからです。一番大事なのは子ども達であることはもちろんですが、それだけではなく、保護者の方やスタッフとも向き合っていかなければなりません。しかも、通ってくる子ども達の年齢はバラバラで、フリースクールに来ることになった経緯も違えば、フリースクールに求めているものも違います。過去に沢山傷付いた経験のある子などは、自信の無さや不信感から精神的武装をしていますし、発達に特性を持っている子もやって来ます。とにかく個性の強い子ばかりなのです。保護者の方も、お子さんが不登校になり、フリースクールに通える状態となるまでに大変なご苦労をされた方が少なくありません。不登校に対する社会的理解が進んでいない中、孤立無援で我が子と向き合いながら沢山傷付かれています。また、フリースクールで働くスタッフにしても、生きづらさを抱えているケースが多いものです。自身がそのような経験をしているからこそ、フリースクールで働きたいと思えたのでしょう。
そんな多種多様な人達と徹底的に向き合っていくのがフリースクール事業。そこに喜びがある反面、難しさもあるのです。フリースクールの基準や定義もない中で、彼らと合意形成を図っていくのは至難の業と言えます。
それでは、そんなフリースクールを運営していく上での要諦とは何か?
それは、相手の心に寄り添うことです。もっと丁寧に。もっと心を込めて。
全員のニーズや意見に応えることは出来ないかもしれない。変えることは出来ない方針だってあります。だけど、みんなの声に耳を傾け、心に寄り添うことは出来るはずです。そうやって相互理解しながら進めていくのが要諦だと言えるでしょう。個性的な子ばかりがいて、様々な事情を抱えている保護者の方がいて、色々な想いで働いているスタッフがいる中、みんなのおうちは誰にとっても居心地の良い場所でありたい。そのためにはみんなの心と向き合い、お互いを理解していくしかないと実感しています。ちょっとした配慮の有無が信頼関係に影響するもの。だからこそ、自分の感覚だけではなく、常に相手の身になって考え行動すること。相手に自分の意思を伝えたければ、まずは相手の話を傾聴すること。そのコミュニケーションこそが不可欠な要素なのです。
フリースクールは色々な困り事を抱えた人達がやって来るという意味で、教育施設であると同時に福祉施設の側面もあると言えるでしょう。様々なニーズがある中でトラブルだって起きてきます。あちらを立てればこちらが立たずで、全員の要望に応えることは出来ない。だからこそ、より丁寧に、より心を込めたコミュニケーションが求められるのです。その難しさこそ、フリースクール事業の醍醐味であると言えるでしょう。
フリースクールとは、お互いを理解しながら関わる全ての人が共に成長していく場なのですね。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。