ネットニュースの記事に反論させて頂きます。
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
不登校は問題ではない!
不登校関連のネット記事や書籍を見てみると、「不登校の解決法」「不登校の治し方」「不登校を根本から解決」「子どもを学校に行かせる方法」といった文言を目にしますが、正直言って何か違和感を感じます。不登校って解決すべき問題行動なのでしょうか?私はそうじゃないと思います。どんな子にも通用する処方箋のような解決法などありませんし、そもそも不登校自体は問題でないと思っています。
本当の問題は何なのか?
それでは不登校の問題点とは何なのでしょうか?
それは、不登校になると行き場がなくなることです。どこにも行き場がなくなってしまい、外部との交流がない中で家に引きこもっている状態が長く続くと、子どもは自分を責めるようになってしまい、劣等感や無能感、自己否定感などのトラウマを抱えてしまうようになってしまいます。これが問題なのです。すなわち、学校以外の選択肢が認められていないことが最大の問題点であると言えます。昨年10月、文部科学省から公表された「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」結果によると、全国の小・中学校で令和4年度に学校を30日以上欠席した不登校児童生徒数は299,048人であり、前年度から54,108人(22.1%)も増加し、過去最多となっています。しかも、そのうち約4割にあたる114,217人はどこにも相談すら出来ていません。ここが問題なのです!約11万人の子ども達が、どこにも行き場がなく自分を責めては苦しみ続けているかと思うと居た堪れない気持ちになります。
真の不登校対策とは?
従来の不登校対策としては「どうすれば学校に戻れるか?」ということばかりが議論されてきましたが、これには限界があると思います。全国的に不登校児が増え続け社会問題となっている今、本当に必要な対策は学校に戻すことではなく、学びの場の多様性を認めることではないでしょうか。学校以外の選択肢がないことが問題なのです。必ずしも学校でなくていい。子どもが自分に合った学びの場を選べるようになれば、自ずと不登校という言葉も無くなっていくでしょう。真の不登校対策とは、学びの場を選べる環境を整えることだと思います。
子ども達が学びの場を選ぶことが出来る社会。「不登校」という概念すらない社会。子ども達が生き生きとその個性を発揮しながら、幸せに生きられる社会。それこそが私が理想とする社会です。その実現に向けて真の不登校対策に取り組み続けます。
本日のまとめ
不登校は問題ではない。問題なのは不登校になると行き場がなく、自己否定的になってしまうこと。それは、学びの場が学校だけに限定されていることに起因する。よって、真の不登校対策とは、学びの場を選べる環境を整えることだと言えるでしょう。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。