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親子三代 信頼される地域の板金屋さん

金属系屋根・壁・雨樋工事のプロ

蘒原昌人

蘒原昌人 はぎはらまさと
蘒原昌人 はぎはらまさと

#chapter1

1世紀にわたり、地域の「住」を支え続ける

 住宅に不具合が起きた場合、地域にお願いできる職人さんがいると一安心でしょう。中でも、雨や台風の多い日本において、突然の雨漏りなどに対応するのが、建築板金職人です。
 甲府市横根町にある建築板金業「蘒原板金」は、創業から間もなく100年の節目を迎え、新築住宅の屋根や雨樋、外壁工事のほか、各種リフォームや雨漏り診断を手掛け、太陽光発電パネルの設置工事も行っています。
 代表は建築板金技能士1級などの資格を持つ蘒原昌人さん。祖父の代に創業し、蘒原さんが三代目になります。専門学校を卒業後、一度はサラリーマンとして働き始めましたが、当時、父親が代表を務めていた建築板金業の仕事が忙しく、23歳の時に脱サラして板金職人としてのキャリアをスタートしました。依頼、数々の現場で腕を磨き、ハウスメーカーや工務店などから依頼を受けて屋根や外壁の工事をしています。

 「お客さまの要望、予算、建物の状態などを検討の上、最良の提案をさせていただきます」

#chapter2

長年の経験と確かな技術で、さまざまな現場に対応

 建物によって形状や状態が異なる屋根や外壁。既製品では対応できないケースも多く、素材となる鉄板や銅板、アルミ、ステンレスなどを自社の工場で曲げたり、カットしたりして加工し、取り付けています。その自社加工の技術こそが蘒原板金の強みとなっています。
  蘒原さんによると、建築板金の工事では作業に当たる職人の経験と技術で、その後の耐久性などに差が出ます。寸法が違う既製品を強引に取り付けた場合、再び雨漏りするケースもあるといいます。
  例えば屋根の雨漏りの修理を的確に対応するためには、まず屋根の構造を熟知し、今の状態を正確に把握する必要があるといいます。さらに金属に対する豊富な知識と加工する高度な技術も求められます。「よく住宅を建てると、不具合があったときの補償といった話がでますが、本来は補償するような状況が起きないようにするのがプロの仕事。私はどんなときでも、絶対に不具合を起こさず、二度と同じ現場には戻らないという意気込みで仕事をしています」

 この道30年以上のキャリアのある蘒原さんですが、内容、質を重視し、今でも良い仕上がりになるよう研究を重ねています。

蘒原昌人 はぎはらまさと

#chapter3

小物づくりから、住宅、歴史的建築物まで担う匠の技

 これまで、さまざまな建物の板金工事を任されてきた蘒原さんが一番印象に残っているのが、2001年に手掛けた笛吹市内の寺院の本堂屋根の補修工事。「職人として技術を認めていただき、私に任せてもらえたと思っています」と振り返ります。「素材には銅板を使ったんですが、熱の伝導率が高いため伸び縮みするんです。この特性を生かしながら、何枚もの板をかみ合わせて仕上げました。寸法後、銅板を加工して必要枚数を用意しましたが、気が遠くなるような作業で、特に苦労しました」。職人として、自身の技を最大限発揮した瞬間だったといいます。
 ほかにも、身延町のお寺など歴史ある建築物の板金補修工事を手掛けてきた蘒原さん。その板金加工の技は、建物の外部だけでなく、内部に生かすこともあります。金属を曲げたり、カットしたりして、照明に使うインテリアや小物入れなども製作。「お客さんの要望があれば、どんなものでもつくりますよ」と話します。
 AI(人工知能)やロボットなどは近年著しく進化しており、さまざまな仕事で自動化、機械化が進んでいます。しかし、蘒原さんは「建築板金は、寸法も加工も取り付けも、職人の目や腕が求められます。決して機械にはできない仕事だと思っています」と言い切ります。
 蘒原さんによると、建築板金は雨の日も風の日も、屋根の上など危険な場所で作業する危険な業務。それでも先代の父親は80歳近くまで現役で仕事を続けていたといいます。「私もまだまだ元気です。体が動く限り、この仕事を続けていきたいと思っています」と蘒原さん。「住」に関して、困ったことがあれば、経験豊富な蘒原板金に気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

(取材年月:2023年2月)

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金属系屋根・壁・雨樋工事のプロ

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建築板金業

蘒原板金

施工する建物は新築・改修問わず、その場所に合わせた加工・取付が可能で、既製品対応が難しい箇所でも自社加工品を駆使して対応します。

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