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竹内仁

安心と満足を生む 高断熱、高気密住宅建築のプロ

竹内仁(たけうちひとし) / 一級建築士

株式会社 クリエイト住宅

コラム

山形県・酒田・鶴岡での高断熱高気密住宅とは! (2.省エネ住宅を創るには)

2016年7月13日 公開 / 2019年10月30日更新

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 太陽光発電 おすすめ

前回、新築、リフォームで、高断熱高気密住宅を、お考えのお客様は、最低、次の三つがキーワードになります。と言うお話をさせて頂きました。
それは、「省エネ」、「健康」、「耐震」です。
それでは「省エネ」で家計に優しい住宅にするには、具体的にはどのような所に気をつけたら良いのか考えていきたいと思います。
一つ目は、駆体の性能を上げる事。
二つ目は、窓、ドア等の開口部の性能を上げる事。
三つ目は、性能の良い設備機器等を使用する事。
四つ目は、太陽光発電システム等の創電を行えるシステムを設置して、出来るだけ買電をしない事。
の四つがポイントになります。
今回は、一つ目の駆体の性能を上げる事。について解りやすく述べさせて頂きます。
「駆体」と言ってもどこの部分・・・・・・?
お解りになった方は、結構勉強されている方ではないでしょうか?
又、建物の外皮とも言いますが、外の空気に接している、床、壁(外壁材を貼る部分)、窓、玄関、勝手口等の出入口を含めた開口部、屋根(バルコニー等も含む)になります。
これらの性能を上げる事が「省エネ」住宅を創る「ポイント」になるのです。
「性能を上げる」って、どういう事と言われるかもしれませんが、簡単に言いますと、冬暖めた室内の空気が寒い室外に逃げて行かないようにする事です。(夏は逆に涼しく冷やした室内に室外の高温多湿の劣悪な空気が入ってこないようにする事なのです)
この事が駆体制能を上げることに通じます。
温度、気圧は高い方から低い方に流れる性質があります。
その為に、冬は暖めた室内の温度が、室外の冷たい方に移動しようとしますので、
その境目にある外皮(駆体)で熱を逃がさないようにする事が大切なのです。
じゃあ、どうすれば良いのですか?と言われそうですが、簡単に申しますと熱の伝え難い断熱材を使用すれば良いわけです。
しかし、どういう風にそれを見分けるのですか?と疑問が沸いてくると思います。
そうです。そう簡単には、いかないのが断熱材なのです。
先ず始めに断熱材の種類を調べてみましょう。
現在使用されている断熱材を分類しますと大きく分けて、繊維系と発泡系に分けることが出来ます。(最近真空系も出て参りましたが・・・・・・・・)
繊維系には、グラスウール、セルローズファイバー、ロックウール等があります。
発泡系には、硬質ウレタンフォーム、発泡ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム等があります。
それぞれに特徴があり、一長一短はありますが、特に大事な3点について解説してみたいと思います、
一つ目は、熱伝導率の小さいモノを選ぶ事です。(熱伝導率の小さい
モノが熱を逃がし難いからです)
熱伝導率表は下記をクリックしてご参照下さい。
熱伝導率表
更に熱抵抗値を比較しますと、より深く、どの断熱材を使用した方が良いのかが解ります。下記にその数式を記述致します。
[熱抵抗値] = [厚さ] ÷ [熱伝導率]
 厚さの単位は(m)、熱伝導率の単位は(W/mK)、熱抵抗値の単位は(㎡K/W)です。
 例えば
グラスウール断熱材24K(熱伝導率:0.038W/mK)が100mmの時の熱抵抗値の計算は0.1÷ 0.038 =2.631(㎡K/W)となり、
硬質ウレタンフォームの2種2号(熱伝導率:0.023W/mK)の100mmの時の熱抵抗値の計算は0.1÷0.023=4.347(㎡K/W)となり、
グラスウールより約1.65倍の熱の逃がしにくさがあることが解ります。
以上のことから、量産ハウスメーカーやビルダー、工務店等で使用している断熱材が違いますのでのカタログを見たり、営業マンの話を聞いて、床、壁、天井で熱抵抗値を算出し、比較をしてみて下さい。
断熱材の熱抵抗値が、どれがより大きく、駆体(外皮)性能を上げることが出来るかが解ります。(熱抵抗値の値が大きい方が性能が良いのです)
二つ目は、施工の容易なモノ(職人の施工熟度によって気密、断熱に差が出難いモノを選ぶ事です)を選ぶ事です。
断熱材の入れ方により、気密レベルが低かったり、断熱性能が悪かったりするからです。

下記に私たちが受講した、“省エネルギー木造住宅の建て方”の講習会で使われたテキストの一部を載せますので、参考までにご覧下さい。



三つ目は、経年変化の起こり難いモノ(日常生活をしておりますと、地震、台風、大風等建物を揺らす事が発生します)を選ぶ事です。
そうしますと、先にご覧に入れた図のように施工不良と同じような状態になり、又はそれ以下になり、隙間が発生します。
冬ですと、その隙間から外気の冷たい空気が、暖めた室内空気の境まで侵入し冷やしますので、露点温度以下になると結露が発生します。
そんな事等が、結局は住まいづくりに失敗したと言うことになってしまうのです。
その他、断熱と表裏一体(車の両輪)とも言われる気密性能に関しましては、ノウハウ等もありますので割愛させて頂きます。
まだまだ述べたい事は沢山あるのですが、本日はこの辺にしたいと思います。

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以上

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