長年の現場経験から一言 「遺品整理と財産相続」
以前お問合せ頂いた、東京在住の方からの突然お電話でした。
声やお話の内容を思い出しながら記憶を繋いで、お顔を思い出すまで少しばかり時間が掛かってしまいましたが、特徴ある丁寧な話し方や交通事故がらみの現場などお話の内容から、ようやく先様のお顔、現場が蘇ってきました。
冬期間、空き家だった実家の玄関先にスリップした自動車に飛び込まれ、地元警察からの呼び出しで慌てて帰省、事故の示談話から修理立ち会いと大変だった中での遺品整理の準備、その時は何かしらの整理の手ほどきや、遺品整理作業の見積り提出で終わっておりました。
あれから2年、「そう言えばそんなことも有ったな・・・」などと、月日の経過の速さを感じながら2年前の営業手帳を引っ張り出して再確認。事故現場は応急処置で何とか復旧したものの、借り手や買い手も見つからず2年間ほとんど、そのままの状態でしたが、最近になってようやく不動産屋からの情報で購入見込み客が現れたとの事でした。時間が掛かりましたが買い手が現れ本当に良かったと思います。なぜなら、この庄内地方では3,000軒以上の空き家が有り、それもさらに増える一方なのです。
そんな先様からのご依頼で7月中に遺品整理、仏壇や遺影などのお焚き上げ依頼、数回の電話でのお話ですが、ここまで話が纏まり私たちもスケジュールを開けて待機となりました。
さて、夏場は業務が集中しております。これも皆さまのおかげと感謝しておりますが、多少集中しすぎているかと、少し心配になります。ご依頼を検討されている方はお早目にお問合せ頂き、繁忙期などのピーク時以外の作業日調整をさせて頂ければと考えております。
海洋散骨
再三、このコラムでもご紹介させて頂きました海洋散骨事業ですが、心配してました天気にも恵まれ、ご依頼主ともスケジュールが合い、今月中頃酒田沖合にて執り行いました。
乗船前の記念撮影から始まり、乗船中の注意点や航海スケジュールの説明。キャビンに臨時の祭壇を設置し、遺影をお花で飾り、いよいよ出港です。
当日の午後からは風が出そうな予報なのでお昼前に酒田港を出港、ご姉妹2名での乗船でお見送りに来られた高齢のお母さまは港で待機。最初は二人ともキャビンの中でしたが、少し慣れた頃からデッキに出て風に吹かれながらの航海。
途中、ヨットや漁船などを眺めながら、潮風に吹かれながら快適な航海となりました。すれ違う船の航跡波、普段は何とも思わないような小波も初めて乗船されたご姉妹にしてみれば大変かと、こちらもハラハラしながら何とか散骨ポイント到着、潮流れ、風方向の読み、数分は微速前進、この数分が船も揺れご姉妹には少し大変だったようです。(当日は風3M、波は50㎝以下、前日の強風の余波で波調の長いゆったりとしたウネリに少し酔ってしまったようでした。)
予定の海洋葬予定行事も二人の体調を考慮して簡素化にしましたが、黙祷に始まり三点鐘、献水・献酒、そして散骨、献花、最後にフラワーリースをご姉妹でそっと海面に・・・・・
「わぁ~綺麗!」
「お父さ~ん!」
こみ上げてくるものをぐっと堪えていたのでしょうか、声を押し殺しハンカチを握り、お二方とも涙ぐんでおられました。海面一杯に広がった花びらを後に初夏の風を受けながら、無事にお母さまの待つ酒田港に戻ってきました。
後日乗船スナップ写真、散骨証明書を作成して送付させて頂き全て完了となりました。ご依頼者から感謝のお言葉を頂き、初の散骨海洋葬を無事に終える事が出来ました。
7月と8月、それぞれ散骨葬予約が入っております。
更なる皆様からのお問合せをスタッフ一同お待ちしております。・・・詳しくはこちら
設備整いました 粉骨作業室
春先の慌ただしいなか、かねてより準備作業しておりました粉骨室の整備整理が無事完了致しました。
作業デスクの設置、ご依頼者様の控え椅子、相談テーブル、書棚などの整理。8畳間ほどの空間も少し狭く感じます。
只、この作業室は別館の2階にあり、階段が少し急勾配なため、高齢の依頼者が立ち会う際には少し大変な気がします。
あとは、夏を控えエアコン設置作業を残すだけとなりました。
粉骨についてもお問合せお待ちしてます。・・・詳しくはこちら
長年の現場経験から一言
先日、遺品整理相談で米沢市を訪問した時の話です。
ひとり暮らしの義兄の病死で先日お葬式を終えたばかりとの事。
3時間ほど掛けての営業移動となりましたが着いてまずビックリ!親戚一同が和やかにお出迎え、依頼人はご主人の実家と思いきや、実は奥さんの実家でした。親族間のトラブルにならない為にも、本来は直系が現場を指揮して作業すべきと、常々お話もしておりましたが、この様な人間関係のあたたかいご夫婦、親戚関係も素晴らしいなあと、感心させられました。
長年色々な現場でご依頼主様の言動にふれる機会もありました。(詳しくは書けませんが・・・)今回の依頼者の妻を思う気遣い、思いやり、ご主人と家族の会話に夫婦愛、家族愛を感じました。
2時間ほどのお話と見積り調査作業、ご依頼頂けるか結果はまだ分かりませんが、とても気持ちが良く、こちらも気分の良くなる営業でした。
突然の死と残されたデジタル遺品
突然亡くなられた故人が、毎日のように使用していたパソコンには、生前、故人が長年集積した色々なデータや多数の写真、映像などの他に、インターネット銀行やネットでの証券取引、また生前契約していたと思われるネット上での契約内容の記録が残されていケースがあります。パスワードが解からないためログインすら出来ないパソコンはそのようなデータ情報を把握することなくご遺族がパソコンを破棄処分してしまったため、ネット上の資産の存在に気付かなかったり、死後も契約が自動継続されて、毎月引き落としが発生するなどの問題が発生しております。
新たなサービス デジタル遺品整理
これまで作業させて頂いた遺品整理現場を見ましても、ご高齢の方でもパソコンを所有する、そんな時代になりました。実際にそのような現場でパソコンの取扱いに悩み、ご相談を受けた事も一度や二度では御座いません。
当社では困っているご遺族のご要望を受け、パソコンのデジタル遺品整理に関するご相談をお受けしております。故人の尊厳を尊重し、ご依頼者のプライバシーを遵守し、可能な限りパソコンの解析を行ったり、ご希望に応じてデータの完全消去作業などを承ります。・・・詳しくはこちら
出来る限り、ご遺族様のお悩み、ご相談にお答えできますようスタッフ一同ごお問合せをお待ち致しております。
山形遺品整理
直営 有限会社 風車
代表取締役 入澤和志郎