3打数2安打
山形県内陸部でのコロナ罹患者数の急増により、先日県知事より緊急事態宣言が発令されました。
一日の罹患者数が過去最高の31人(3/25現在は49人感染)となり、この事がテレビ、新聞、Yahooのトップニュースにも取り上げられ、とても残念であるのと同時に業務の事を考えると大変心配なニュースと言わざるを得ません。
お問合せ頂いておりました都会の方々もこのニュースを受け、遺品整理作業や海洋散骨乗船契約のキャンセルや延期のご連絡がございました。私共が住まいする庄内地区でも約1ヶ月ぶりに新規感染者が確認され今後の動向が非常に気になる所です。
山形県の感染者増加は大都市仙台市にほど近い山形市や内陸部の市町村在住の若者たちの移動が起因しているとの報道もありました。彼らは罹患しても無症状者も多くその周りの高齢者が発症して気が付くケースもあるとか、クラスターも色々なお店、職場、家庭内で発生しており当分は収まりそうにありません。
3~4日間で100人越えではこの春の卒業、就職、企業間の春行事、転勤業務などでもピリピリ感が増幅して市民の生活や飲食業など、そしてそれらに関わる人や物の移動など経済的にも大変な痛手となります。
現在でも大変厳しい状況のなか、さらにこの先想像すら出来ないような大変な事が我々零細な企業に起こるのでは、経営的に先々が大変心配なところです。
海洋代理散骨に変更して
当初の予定ではご遺族が乗船されて故人を海へ還す散骨葬でしたがこのコロナ禍の状況では仕方ありません、代理散骨葬に変更して執り行わせて頂きました。
その日は春の海にしては大変珍しく穏やかで鳥海山も麓からくっくりと見えます。
マリーナを出港してからおよそ30分で散骨ポイントに到着です。平日と言う事もあり周りに僚船も見えず気兼ねなく海洋散骨を行えました。
潮流れを確認、船先の落ち着きを見計らいながら催事を進めます。
数日前にご遺族を代表され父親のご遺骨を抱きしめご依頼者様が来社されました。
契約書類への記入をお願いしている傍らで粉骨作業を進めていると、時々ペンを止めその作業を見入ってました。
「真っ白で綺麗なお骨です、粉骨仕上がりが大変綺麗です」
「骨量が多い様に思いますがお父さんは大柄な方でしたか?」
このような社員からの質問に、
「ハイ、大きい方と思います。仕上がり綺麗ですね!」
火葬後、数ヶ月と言う事もあり変色無く綺麗で真っ白な姿に仕上がりでした。
水溶性の海洋散骨紙袋に収め仮の祭壇へ、表に故人様のお名前が書かれております。作業を終えて合掌後に室外へ、それを見ていた息子さんも長々と合掌、最後のお別れをしておりました。
ご依頼者様からの熱い付託を受けての海洋代理散骨。天候にも恵まれて久々の快晴の中の出航作業となりました。外海も穏やかでご遺族様乗船されたとしても船酔いなどの心配のいらない本当に最高の海況でした。
「あぁ~残念だな~ こんなに天気がいいのにお客様を乗せてないなんて コロナが憎い!」
船べりから潮に乗り花びらと共に真っ白なお父様が静かに離れて行きます。本当に真っ白でその様子が遠くからも確認出来ました。後日、十数枚のスナップ写真と散骨証明書を同封してご依頼者様へ好天のなか代理散骨が執り行われた事をご報告をさせて頂きました。
コロナ禍のなかで当社の海洋代理散骨葬をご利用頂き有難う御座いました。
合掌!
海洋散骨のご相談、メモリアルクルージング
昨年、乗船散骨葬を行ったご遺族様からメモリアルクルージングのご相談も入っております。メモリアルクルージングとは過去に当社散骨プランをご利用頂いたお客様向けのプランで、回忌法要、記念日などご指定の日に散骨ポイントへ出航するサービスとなります。
この先のコロナ状況が心配でいまだ契約には至ってませんが、できれば6月頃の出航とのご相談が入っております。
他にも4月、5月と乗船しての海洋散骨葬を計画している案件が数件あり、海洋代理散骨のご相談も先月あたりから問い合わせが増えてはおりますが、遺品整理作業と一緒でコロナを懸念してのお客様の動向となり、どうしても実務が延び延びとなり日程調整含めて作業効率が良くないように感じられます。
結局はこの先のコロナの感染状況が全てに影響しているのです。
コロナに対する捉え方でも都会に暮らすご依頼者様とのやり取りで「大丈夫だろう」という方「とても心配」と思いっている方、人それぞれであり移動や宿泊などの事も考慮すれば私どもから大丈夫とは申し上げられませんが、可能な限り感染対策を施して対応させて頂きます。
感染者増加傾向が落ち着きコロナワクチンの接種が早く行われる事を期待するばかりです。
乗船散骨・代理散骨・メモリアルクルージングについては・・・こちら