長年の現場経験から一言 遺品整理にまつわるお話しをいろいろ
あの日から既に9年経過しました。
被災されたご依頼者様一家は震災後しばらくは政府の政策と東電の後始末の煽りを受けて、地元に残るか別の土地に移住するか逡巡されたと思いますが、その後しばらくしてから山形県内に家族みんなで疎開されたそうです。
一緒に疎開した子供達も今では親元を離れそれぞれ独立、また高齢のご両親と暮らしておりましたが数年前にお父様は他界されたとの事、お話を伺い改めて9年の歳月を感じます。
ご自身は疎開先で起業され、新たな仕事の展開により数年前よりまた別の土地へ引っ越し、それ以来お母様の一人暮らしだったようです。高齢のため一人暮らしに不自由する事も多くなり先月より介護施設に入居され、それに伴い私共への生前整理のご依頼となったようです。
疎開先で起業されたご依頼者、ここ2年程でようやく軌道に乗り始めた矢先のコロナウイルス騒動。3~5月はほとんど売り上げが無く国の持続化給付金でしのいでいる状態とか、そのような状況のなかでのご相談でした。
「間取りも少なく物量もそれほど多くは・・・」
事前にそのようなご説明を受けており、さらに前もって家族で整理作業もされているとのお話でしたが、実際の現場を見てみますと決して物量が少ない現場とは言えません。
最近まではお母様が一人暮らしされてましたが、それ以前は家族みんなで数年間生活をしていた訳で、疎開当初は国の政策助成制度もあり、家電品などは新品で揃え、家財もそれなりの物量がございました。外回りにも屋内に収まり切れない自転車や色々なものが見受けられます。
室内を見渡してみても生活雑貨で溢れております。家族での整理作業もあまり出来ていないように見えました。
私共への整理作業に関するお客様からのお電話やメールで「家一軒片付けいくら?」「2LDKアパートいくら?」などのご質問を受けますが、片付ける物量、質量などを見ないと判断できません。お客様が言われる物量の多い、少ないも何を基準にされてるのか捉え方は人それぞれです。
当社ホームページでは整理作業費用は掲載されてません。他社様を見ますと「1DK=〇〇万円」など掲載されてますが、部屋数ではなくて、片付ける物量、お部屋の状況、間取り、階層、また運搬車両が入れるか否かなどを重要視します。また「軽トラック一台分=〇〇万円」のような価格表示も見ますが、一般の方が片付け品をどれだけトラックに積めるかイメージできるのでしょうか?
当社で作業費用を表示していないのはお客様に誤解を与えたくないためです。「ホームページの料金設定は〇〇万円だったが実際は〇〇万円も掛かった」このようなご不満を与えないため当社ではキッチリ現場見積査定を行い料金に納得頂いてからのご契約とさせて頂いております。
また今回の現場でも、あちらこちらから封筒や財布などが見つかり中にはお札や小銭など、整理作業中に当社スタッフが見つけた現金は120,000円程となり、作業後ご依頼者様へお渡し致しました。
これについても、何でもかんでもトラックに積み込んで廃棄する清掃屋さん、便利屋さんでは見つけられなかったのでは、と考えております。
私共は遺品整理士であり故人の遺品を整理片付けるだけでなく、ご遺族に渡すことができなかった品々、伝えられなかった想いなども一緒に渡すことができたら、と考えながら作業させて頂いてます。
さて契約作業も無事に終え、ご依頼者様に状況のご報告と発見した貴重品、現金の引き渡し、取り外したエアコンの引き渡しなど。また処分依頼ありましたガス給湯器については地元ガス会社のリース物件であることが判明し、それについての説明とガス会社への引き渡しを致しました。
ご依頼者様が新たに始めた事業の成功とご家族皆様のご健勝を! コロナウイルスには互いに気をつけましよう! お互いにそんなお話をさせて頂きながらの作業報告となりました。
作業ご依頼を頂きまことに有難うございました。
今回作業させて頂いた現場のビフォー・アフターは・・・こちら
遺品整理、生前整理、お部屋の片付け詳しくは・・・こちら
3年前の遺品整理と解体作業 ご実家は古寺
以前ご依頼頂きました海岸沿いの小高い丘の上に建つお寺さん。遺品整理から始まり住居兼お寺さん本堂までの遺品整理作業からお寺の解体作業まで、狭いスペースで作業者も入れず苦労したことを思い出します。
あれから3年程が経って、先のご依頼主様からお電話がございました。
「その節はお世話になりました。急で申し訳御座いませんが実家のお墓の雑草、墓石に覆いかぶさる木枝の切り払い作業のお願いなどは出来ますでしょうか?」
考えてみれば先様のご実家は旧暦盆7月13日となり、お盆でお墓参りの事を考えてのお問合せと予想しました。早速3年ぶりに現場の状況確認、作業段取りと見積査定作業、帰社後すぐに作業段取りと見積作成、費用についてご説明させて頂いたところ、お願いしますとのご依頼を頂きました。
作業当日は雨が降ったり止んだり、元の居住区跡も雑草が生い茂りお墓までの道も分からない状態です。またお墓に被さる木々の幹も太くエンジンチェンソーを使用しながらの作業。丘の方から聞こえるエンジン音に驚いたのか地元のお爺さん達が数名で駆け寄ってきます。事情説明をしながら「大変ですね!ご苦労様です!」労いのお言葉まで頂きながら作業続行です。
雨の中で粗方4時間ほどの作業でしたが見違えるように現場も蘇ります。
ご依頼者様は他県で暮らす方ですが、これでスッキリとした環境でお墓参りが出来そうです。墓石の洗いや磨き作業のご依頼は御座いませんでしたが、この長雨により少しは綺麗になりそうです。墓石も通り道も、ご先祖様も喜んでくれるでしょう!
お墓の雑草処理作業のご依頼を頂き有難う御座いました。
恒例の船整備・海洋散骨船の機関点検と外装化粧直し
コロナウイルスも第2波か?
東京では連日200人越えのコロナ罹患者発表、夜の仕事で働く若者から濃厚接触者となる家族やその周辺高齢者に感染し猛威を奮っているように見えてきます。感染ルートも40~60%が不明とか。
東京近郊都市県でも毎日80~100人を超えるコロナ罹患者が発表となりお盆前ともなり、帰省する若者も増える時期、それに「GoToトラベルキャンペーン」がどのようにコロナ拡散に影響が出るのか、私どもが暮らす地方都市ではどのような経済効果が期待出来るのか、その反面コロナ陽性罹患者との相対関係がどうなるのか不安が募ります。
海洋散骨について、コロナ第一波が収まりかけ非常事態宣言も解除され、県外からお問合せやご契約数も徐々に増えてきた所での罹患者増加傾向となり、ご予定頂いておりました数件が既に再順延となりました。
これから先、全く予想できない状況ですがいつ依頼があっても出航出来るように、先日船の陸揚げをして機関の点検から船底の塗料の塗直しや船周囲の磨き上げを致しました。
山形での海洋散骨を検討されている方、まずはお問合せ頂下さい。散骨日程についてはコロナ感染状況を見ながらお客様と調整させて頂きます。
経済復興はもちろんですが目に見えない敵コロナウイルスに打ち勝つことが先決なようです。健康が一番、互いに気を付けながら頑張りましょう!!
海洋散骨についての詳しくは・・・こちら