長年の現場経験から一言 遺品整理にまつわるお話しをいろいろ
何代も続く大きな農家に嫁いで三十数年、亡きご主人とともに農作業に明け暮れておりましたが、数年前にご主人が亡くなると同時期に農作業は全て委託されたそうです。
子供さん達も既に独立しており、田舎の大きな家に一人で暮らすことに寂しさや不安もあり、子供さん達と相談のうえ、市街地のマンションに引っ越されたそうです。
ご主人が亡くなられて気分的に塞ぎ込んでいた時期もあったそうですが、今では昔からのご友人やサークル仲間とカラオケやダンス教室など活発な毎日を送っているそうです。いろいろと誘ってくれる友達のお蔭もあって以前の明るい性格に戻ったとの事、会話にも明るさと元気が感じられます。
ご相談は不要になった農機具や関係機材の買取と家中の不用品の買取のご希望でした。契約も済み買取品の運び出しには2日間程要しましたが家財の処分につきましては桜の咲くころに今一度ご相談させて頂くこととなりました。
ご自宅については少しリフォームして古民家として貸し出したい、そんなご希望でした。
多数の農業機械の譲受、有難う御座いました。
工場の破綻
大型工場の経営者より工場閉鎖するにあたり設備機材の買取のご相談がありました。
数年前に設置した三相動力型エアコンの買い取り依頼、数えれば8台ほど綺麗に外壁に取付されております。どの機材も使用感はさほどございません。それと大型のコンプレッサー等、一般の家庭には不向きな商材ばかりですが、先様のたってのお願いもあり全て買取りとさせて頂きました。それにスチール商品やら細々とした事務機材など、契約から取り外し工事も含めパートさんのお手伝いも頂き3日間ほどで完了、会社に持ち込み仕分け作業となりました。
社歴もあり業績も良く新地に引っ越して数年、どのような事業計画だったのかは不明ですが、外国人労働者も多数雇用していたようで、昨今のコロナウイルス騒ぎも影響しているのかは不明ですが・・・。
全てのお約束作業も終え現地を離れる際になんとも物悲しい想いが沸いてきました。
私自身も一人の企業人として会社をたたむ現場を見て胸を締め付けられる思いがしました。
帰りの道中、平家物語の冒頭の一説が頭をよぎりました。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色・・・
コロナウイルスとOPEC
中国武漢から発生したとされるコロナウイルスに、世界中の経済がとん挫しております。
人・物・金の動きが止まっており、江戸時代の鎖国制度そのもの、世界中全ての動きを封鎖政策で固め始めております。この流れはこの先、規模縮小はあれども数年は続くものと思われます。
2020年7月開幕予定の東京オリンピック・パラリンピックについても日本国内の強固な開催方針に世界中の国々、アスリート団体からもブーイングが出始め、安倍政権も開催に向けての政治判断が正念場を迎えておりましたが、今朝のニュースでは安倍首相から「おおむね1年程度の延長・・・」との発表がり、アスリート含め各国より容認するとの報道がありました。
しかし延期による課題もたくさんあります。他の国際大会など会場含めたスケジュール、選手の選考方法、ボランティアなど人材の確保、選手村などの施設、チケット、なにより1年後にコロナウイルスが収束しているかは誰も分からないのです。
マスクから始まりアルコール消毒薬から雑貨品までフェイクニュースに世界中がかき回され、我々庶民生活も大混乱です。
時合わせたようにOPEC(オペック)にもそれぞれの経済事情からか衝突、油戦争が起きております。産油国の1位と2位、3位がそれぞれの思惑から生産調整で一旦は纏り掛けた様にも見えましたが、怒り出したサウジアラビアの原油の蛇口を大開き状態にするまでに発展、サウジアラビアの皇太子の逆鱗に触れたのでしょうか?
周りの意見に同調せず一人大声を張り上げたロシアのプーチン大統領はこの騒ぎを乗り越えることが出来るのか、米国も巻き込んだ原油戦争にしばらくは目の離せない状態が続きそうです。
2位以下をギブアップ状態まで原油をバラマキ、今では1バレル当たりの価格も3分の1まで暴落、果たしてこの様を想像したかは不明ですが世界の産油国にとってはコロナ騒ぎと相まって大変な事と思います。一方産油国の消費者も含め世界の原油輸入国、消費者にとってはガソリン等の値下がりが見込め運送業界などからは歓迎の声が聞こえてきます。
2020年開けて3か月、コロナウイルス・OPECの戦い・株価暴落・オリパラ延期、世界的な経済クラッシュから私ども零細家族企業も塵と化しそうで大変心配している所です。