社会との接続を維持するために自我の育成は必須

みなさんは、日常的にトレーニングをする習慣はありますか?
やった方が健康に良いと分っていても続かない人が多いと思います。
人によっては、多様化の時代だから個性を尊重するべきだ。
などと簡単に解釈する人もいますが、そんな単純な話ではないと思っています。
自我とは個性であり人格と同意です。
自我の制御能力が高い人を「人格者」などと呼ぶこともあります。
個人差はあるでしょうが、本物のキャリアコンサルタントはこれを理解し、自我の育成のための適切な支援を行うことができる専門職になれると思っています。
自我の育成の基本は筋トレと同じです。
トレーニング方法を学び、継続的に実践することで成長させることができます。
身体を鍛えている人で「筋肉は裏切らない」と言う人がいます。
プロスポーツが登場して以降、最先端技術によってトレーニング方法が研究され、あらゆる科学的根拠に基づき日々進化を続けています。
最適な栄養を摂取し、器具を使用して適切な箇所に効率的に負荷をかけることができます。
さらに、スポーツの種目や目的に合わせてメニューを変えられるほど研究が進んでします。
科学的根拠があり、結果を出すための過程が完成しているからこそ「裏切らない」という表現をする人が多いことに納得できます。
それに対して自我はよく裏切ります。
育成の科学的根拠が不足しているので、トレーニング方法が確立されていないからです。
とはいえ同じ人体ですから根本的な理屈は筋トレと一緒だと考えています。
過去に多くの学者さんが研究をしてきたのでしょうが、結果を検証できるまで時間が掛かるので、PDCAサイクルが10年単位の長期でしか回せません。
短期的な成果を求められる現代の風潮、それが顕著な日本では特にこの分野の研究を避けたがる人が多いのも分かります。
安易に「分断」という手段を選ぶのは教育と文化を衰退させる原因になる恐れがあるので、子供たちの未来を考えるなら避けるべきだと思います。
この分野の研究を確立させるには、自分を研究対象として人生を賭けられるくらいの覚悟がある人でなければ難しいし、そうでない人は混乱を招くだけなので関わるべきではないと思います。
自我の育成方法を確立するには長い時間が掛かりますが、日本の教育は情報化社会に対応できるように進化する必要があると思っています。
この成熟した現代では、全てを変えるような大変革は社会の分断を招くだけです。
現代の価値観に柔軟に対応できる新たな要素を取り入れ、徐々に変化していくことが必要です。



