外国人の先生と楽しかった英語サマーキャンプ
2025年の夏休みも、恒例となっている英語学習を取り入れた宿泊学習を、大江町山里交流館「やまさあーべ」で開催しました。今年もたくさんの子ども達が楽しんで参加してくれました。特に人気を集めたのは、外国人講師が「IT (鬼)」になっておこなう、英語の課題がついた「鬼ごっこ」でした。今回は世界の国々に関する社会地理的な学習を取り入れました。広い体育館や校舎内を駆け回る鬼ごっこは、普段の学校生活ではできないアクティビティであり、子ども達にとって大変盛り上がる楽しい内容になりました。
普段の学校では制限されていることも、ここでは制限がありません。怪我をしないように自分で考え、判断する力も養われる良い機会になってほしいと思います。
このイベントは毎年保護者の皆様に寛容なご理解とご協力いただき、子ども達の成長にとって大切な体験の場となっています。
また、今年は新たな取り組みとして、東京において「模擬留学体験イベント」を実施しました。体験施設では、実際の留学を想定した環境の中で、状況に応じた英会話練習を行いました。普段の教室では得られない実践的な体験を通して、子ども達は大きな刺激を受け、英語を使う自信を深めた様子でした。
東京では留学体験施設だけでなく街中でも英語を使う場面は多くありました。たくさんの外国人観光客や外国人労働者が見られ、地元山形とは大きく異なる雰囲気に圧倒されました。近年「オーバーツーリズム」が報道されていますが、主要な観光地では英語が共通語となっていると言っても過言ではない状況を実感しました。
今回の体験を通じて、英語の必要性を学ぶと同時に、日本文化の魅力や外国の方から見た日本の姿を考えるきっかけにもなったのではないかと思います。また、地元を離れることで、普段の生活のありがたさや、自宅や地域に根差す安心感を再認識できたことも大きな学びでした。
指導者の立場からも、単に「英語を話せるようになる」ことを目標とするのではなく、英語を通じて自国文化や地元地域の特色を理解し比較、発信できるような指導を、今後さらに取り入れていきたいと感じさせられる貴重な機会となりました。



