Mybestpro Members

釈永聡プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

4月17日の強風による、瓦屋根の点検方法について。

釈永聡

釈永聡

テーマ:瓦屋根工事

4月17日(日)は、富山県内全域で

全国一という強風に見舞われ、

看板が倒れたり、各地で強風による被害が出ました。

瓦屋根もあちこちで被害にあい、

防災化されていない瓦の、

古いお宅での被害が多いようで、

ただいま修理に追われている所です。


写真1富山県立山町雨漏り修理、瓦屋根工事201604a

そこで、まだ屋根の点検をされていないという方に

今回の風害の屋根の点検方法について。

お知らせしたいと思います。



写真2富山県立山町雨漏り修理、瓦屋根工事201604e


まず、

瓦が割れたりかけたりした場合、

多くは欠片が下に落ちてきて気付く事ができますが、

欠片や外れた瓦が屋根に残ったままになる事があります。

この場合は、屋根の破損に気付きにくいので、

ご自宅の屋根を

下から眺めてチェックされる事をお勧めします。



写真3富山県立山町雨漏り修理、瓦屋根工事201604g

今回の強風は、南東からの風が強かったようで、

屋根の南面、東面が傷んでいることが多く、

南面、東面を中心に確認されたらいいと思います。

(危険ですので、決して屋根に上らないで下さい。)

たまにご自宅の屋根をじっくり眺めてみるのも良いものですよ(^^♪




上記で南面、東面と言いましたが、

屋根の棟を跨いで、風下の棟下部分が

稀にまくれている事があり、

気付きにくいですが、ここも要チェックの場所です。

ここは、三角の屋根を強風が吹き抜ける事により、

風下の反対屋根の瓦が揚力により持ち上げられ、

風が巻くことにより、ずれるものと思われます。



下からはとても分かりづらいため、

しっかりと目を凝らして見る事が必要になります。

チェックしてみて下さい。


富山県立山町雨漏り修理、瓦屋根工事201604k


上の写真は下から屋根被害を眺めたもので、

  ① 一階南東側の屋根瓦の飛散(写真1)

  ② 1階南側屋根の棟のまくれ(写真2)

  ③ 二階南東側の屋根の瓦の飛散(写真3)

  ④ 棟の風下の揚力による瓦のまくれ(写真4)

が、この写真から読み取れ、

今回使った「写真1~4」が、

この部位を屋根に登って撮った写真になります。



ちなみに⑤は、雨どいの飛散部です。

横に流れる雨樋と、竪に流れる雨樋。

そして、その接合部分を点検して下さい。

瓦の雨漏りの原因の多くは、

雨樋の雨水が絡んでいます。


写真4富山県立山町雨漏り修理、瓦屋根工事201604h


この写真が、写真左側の奥④になり、

風下にあたる部分を映したものです。

風が吹き抜ける事により、風上だけでなく、

風下も揚力で瓦ずれる事が分かります。



ただ、

当社が10年以上前からお勧めしている

防災瓦を使った防災補強、防災施工

を施したお宅では今の所被害を聞いていないので、

屋根の防災化をお勧めしています。

屋根の防災化や軽量化について

個々の屋根で対応が変わるので、

気軽にお問い合わせください。

瓦屋根診断技士が、屋根の診断に伺います。

※地域により風向きや、風の種類が変わる為、

  点検の一例としてお考え下さい。


お問い合わせは電話もしくは当社HPからご連絡ください。

釈永瓦工務店 HP

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

釈永聡
専門家

釈永聡(職人)

釈永瓦工務店

瓦葺き職人歴約30年で培った技(かわらぶき1級技能士、瓦屋根診断技師他)、経験、知識を生かし、北陸・富山の気候、風土にあった瓦、和風から洋風までお家の特徴に合わせた住宅デザインを提案します。

釈永聡プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

釈永聡プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼