高2で準1級合格/26人目の準1合格
当館には学校をおやめになられたり転校を余儀なくされたり様々な御事情をお持ちの生徒さんがよくいらっしゃいます。今は多様性の時代です。敷かれたレールの上を真っすぐに進むことだけが人生の正解ではありません。人生十色、他人の生きざまは関係ありません。
今年の春、当館の門を叩かれたAさんは御事情で学校を変わられた男子生徒さんです。どなたにとっても人生の方向転換とは小さな出来事ではありません。葛藤も悩みもあったことと思います。その苦悩の中からAさんが選んだ道は難関大進学と英検合格でした。技術系の学校からの転身でしたので、最初は一般高校への転校を模索されたのですが1学年下への編入になるとのことで高卒認定試験に舵を切り、予備校へ進まれ、同時に当館へもお出でになられたのです。
お会いしてみますと目が覚めるような抜きん出た才能をお持ちです。これまで多くの生徒さんを拝見してきましたが、そのどなたにも優るとも劣らない優秀な素地をお持ちです。水を得た魚のように生き生きと知識を吸収なさる中で、あっという間に英検に合格され、次に高認試験に合格されました。そして難関有名大学のAO入試に挑戦されたのです。志望動機の論文を拝見しましたが高度で深々とした筆致に驚きました。受験生のレベルではありません。抜きん出たAさんの人間力に感嘆しました。
次に当館にて面接練習を実施しました。生徒さんの「素のままのレベル」と「合格するレベル」の間には大きな乖離が存在します。十分な事前準備の上、当館と面接の実践練習を致しました。そしていよいよ迎えた昨日の合格発表。見事、難関を射落として栄冠を掴まれたのです。偏差値70に達しようかという超難関学部です。
それにつけても波乱万丈の人生、怒涛のような半年でした。転身の決意、転校、高認取得、英検合格、そして難関大学合格・・。長い人生でも此処まで濃度の濃い人生はそうそうないのではないかと思います。ちなみに1学年下に編入していたら今頃はまだ2年生だったわけで受験すら出来ていなかったことになります。
彼の生きざまは後に続く若者たちの道しるべ、羅針盤になるのではないかと思います。道に迷う時、生き様が分からない時、立ち上がる力がない時。大切なことは自分らしく生きること、信ずる道を歩むこと、そしてもがき苦しみながら決死の努力を続けること。
おめでとうごさいました!
そして勇気をありがとうございました!!
夜明け



