学び直しの英語で起死回生の・・
当館に通って11年目になるAさん。同じく5年目になるBさん。Aさんは今年で59歳、Bさんは68歳になられる男性ですが、どちらも大企業の幹部として重責を担う現役の企業戦士でいらっしゃいます。全国を股にかける出張も多いお2人ですが、Aさんは日曜の午後、Bさんは土曜の午後に当館に通っておられます。どちらも英検1級レベルの英文スピーチを原稿なしでスピーキングなさるハイレベルな生徒さんたちです。
実はお2人はお知り合いなのです。10年近く前に呉西方面のジムで知り合われたとか。以来、ときに御一緒に飲みに行かれたり、ともに以学館で英語を学んだり・・。先に当館に通っておられたAさんがBさんに以学館を勧められたそうですが、勧める方も勧められて英語を学び始める方もどちらも文化的で知的な年配男性でいらっしゃると思うのです。お若い方ならいざ知らず、還暦前後ともなるとそろそろ「だやいこと」はしたくなくなったりするではありませんか。
当館は個別指導ですので2人が一緒に受講されることはありませんが、どちらの方も話題が豊富でお話し好きですので、英語以外にも様々な話題で盛り上がることがあります。政治経済から趣味、時事、季節、食い物に至るまであらゆるお話をしますが、時には1コマ70分全部語り明かして「あら、すいません、喋ってばかりでしたね、今日は話したい気分だったんです(笑)」なーんて仰る日もあったりします。もちろん真剣そのものに英語スピーチを仕上げる時間もあります。ちなみに受験生の方でしたら「いついっか」までに仕上げねばならないという出口が決まっていますが、ご年配の生徒さんに締め切りはありません。「先は長いですからのんびりやりましょう」と申し上げながら楽しい時間を過しています。
さて、別々の時間に通っておられるお2人ですが、先日、どちらの方もやけに気合が入っているのです。物凄い集中度で一心不乱に英文スピーチを仕上げておられます。普段の和やかでトーカティブなお2人とは別人のようです(笑)。「凄い気合ですね」とお尋ねしましたら「ははは、ジムでBさんと一緒になったときに、たまたま2人が同じスピーチを手がけていることが分かったので(普段は人によって進度がまちまちです)、互いにジムのマシーンをやりながら英語を覚え合っていたのです。どっちが先に仕上がるかで盛り上がってました」。
なんて素晴らしいのでしょうか!
還暦世代の男性がジムで健康な汗を流しつつ、ハイレベル英文を競って学び合う・・。生涯教育・高齢化時代の凡そあり得べき理想の生き様と言えましょう。とかく目標や生き甲斐を見失いがちな高齢期にあって当館が学びと友情の一助となっていることに限りなき幸せを感じたのでありました~