学び直しの英語で起死回生の・・
A君は県内屈指の難関高校に在籍する男子生徒さんです。初めての出会いは5年前、当時中2生だったA君が「英語で苦境に陥っている」というご連絡でした。「平均点も取れず英語が嫌いになりそうだ」という苦しい胸の内が語られています。中学入学当初は誰もが夢見る英語ですが、その英語で苦労される方は多くいらっしゃいます。しかし、出来ないのはご本人のせいではないのです。出来るように、分かるように、教えてもらっていないだけです。やり方を変えて当館で学び直した2年後には期末テストで96点を取るまでになられ、見事、志望の最難関高校に合格されました。
A君はここからの歩みが素晴らしかったです。難関高校に受かると気が抜けてしまう人もいますし、想像を絶する(中学とは別世界の)難度に音を上げる人も少なくありません。しかしA君はさらなる高みに向かって歩み続けました。お顔立ちやたたずまいまでもが変わっていかれます。深々として理知的、凛として気高い、素敵な青年となっていかれたのです。勉学のみならず体育祭では副団長を務められるなど文武両面に非凡な才を発揮されました。
いよいよ迎えた共通テストではリスニング98点・リーディング89点、計187点という見事なハイスコアをゲットされました。それからの1か月は当館での2次記述対策になります。数十回に及ぶ精緻でハイレベルな添削を熱心にこなされ、いよいよ向かった北の大地。本日、見事に北海道大学文学部に合格されました。旧帝大の雄である北大は受験生から圧倒的人気を誇る難関大学です。しかも、偏差値の高い文学部の2次記述はきわめてハイレベルです。それを突破したA君。高度で精緻な英語力を持った証左に他なりません。
中学校で平均を取れなかった生徒さんが旧帝大の文学部に英語の記述で合格するまでに至ったこと。ご本人様の努力もサポートなさったご家族のお力も何もかもが素晴らしかったことは言うまでもありませんが、何より、怯まず奢らず(ひるまずおごらず)信ずる道を歩み続けたA君の人となりに感動を禁じえません。「志しあらば道ひらく」。人間てなんて素敵なのでしょうか。
憧れの北大キャンパス