2025大学入試<2>／射落とした医師の道

　　　
Aさんは2浪となった昨春に初めて当館にお出でになられた女子生徒さんです。現役時の共通テスト英語は160台、1浪時は140台とのことでした。浪人しても必ず上がるとは限らないところが大学受験の難しさです。彼女の志望は医師です。多浪もいとわず最難関である医学科を射落とさんとする強い思いを抱いておられます。

人生が100年に達する時代に於いて大切なことは「いつ行くか（早いか遅いか）」ではなく「悔いのない選択をしたかどうか」です。大学全入時代と言われる当節、選ばなければ行ける大学は沢山あります。しかし行けるところで妥協するのではなく行きたい道を貫くことこそが尊いのです。

当館で1年に渡って研鑽を積まれたAさんは、本年2025の共通テストで英語182点（傾斜）を達成されました。リーディングは95点という素晴らしさです。ちなみに総合点でも9割近い（同）得点率を叩き出し、本日、見事に国立大学医学科に合格されたのです。

これまで多くの生徒さんとご一緒してきましたが国語的文脈力は彼女の右に出る方はいなかったように思います。理系の医師志望で文系的センスが抜きん出ておられた彼女。情を解し心のひだに思い至れる彼女はこれからの「寄り添う医療」に無くてはならない名医となられることと思います。おめでとうございました！
ps
合格発表を待つ間、彼女がおかしなことを言い出したのです。
「マークを付け忘れたかもしれないんです、マークミスしていれば受からないので今年ダメなら働けって言われてます・・」
「へーそうなんですか、それも人生ですよ、じゃあディズニーランドで働きましょうよ、毎日がディズニーパレードで楽しいではありませんか？」
「えー、そんなー、最初の3～4日は楽しいかも知れませんけど・・」
「じゃあ、マグロ漁船とかいいかも、やり甲斐ありそう、凄いの釣って1億円稼げるかも」
「マジですかー、あれって何か月も遠洋に出たりするんですよね、それはちょっと・・」
「いやいや冒険心があって最高ですよ」

杞憂に終わって何よりでした～（笑）


桜咲く！