中学生さん　通信簿1からの大逆転

　　　　　　　
当館には「英語が苦手でにっちもさっちもいかなくなった」中学生さんがよくお出でになります。A君とBさんもそうでした。A君がお出でになったのは中2の時でしたが英語の通知表は1、試験での得点は10点だそうです。御本人も心配でしょうが見守る親御様の心労はいかばかりでしょうか。

ご一緒してみますと確かに現状での英語力には厳しいものが在りましたが、御本人はとても前向きで向学心を持っておられます。何とかしなければならないという危機感をバネに真摯にひた向きに学び取ろうとする御姿勢をお持ちです。

新3年生でしたが、基礎の基礎、ABCレベルからやり直しました。そこからの歩みは悲喜こもごも、七転び八起きです。進歩もしましたし足踏みもしました。順風満帆だったわけではありません。しかし、御本人も親御様も当館も共通して堅持したのは「きっと何とかなる。ネバーギブアップ」でした。

1年後、A君は県立高校普通科に見事なる合格を果たされました。

その後に頂いた親御様からのメールには「どこの高校も入れるかどうか…と言われていた1年前には考えられない」「掛けていただいた言葉や手紙が心強く励みになった」「塾から帰って報告してくれる本人の嬉しそうな様子」などと記されています。マイナスからスタートしたA君が最後に掴んだ栄冠。勝利を信じて歩き続けることの大切さを教えてくれました。

Bさんがお出でになったのは高校入試が近づく頃でした。受験まで間がありませんので「解法」と「書写の仕上げ」に特化しました。長文問題や英作文には具体的な解法があります。ただ前から読んでいくのでもなければ、ただ問題集をやるのでもありません。また受験では「書けること」が命です。綴りミスがあれば必ず減点になりますが覚え方にも技術があります。ただ見本を見ながら10回書くのではありません。具体的な入試対策をひとつずつお教えし潰していきました。

まず、長文が一気に伸びました。これまでは苦手意識があったそうですが次のテストでいきなり満点を取られたのです。ただ、その後のテストでまた悪い点数を取られたとかで強い不安を訴えておられます。当館では英語指導はもちろんですが、様々な訓話や激励も大切にしております。お手紙を渡したり色々なお話をしたりしました。うつ向いていた顔に徐々に笑顔が戻っていきました。

やがて迎えた私立入試では35点（100点換算で88点）という高得点を成し遂げられたのです。御家庭での様子も変わり、明るく大きな声で話すようになられたそうです。そして迎えた県立入試では高倍率の激戦になった進学校の普通科に合格を果たされました。

親御様からは「どうなることかと悩んだ」「以学館へ通ってから英語に対する不安が消え、自信が芽生え、他の教科も驚くほど伸びた」「中学の先生も驚いていた」とのご連絡を頂きました。元々優秀な素質をお持ちでしたが「頑張らねばならない」という重圧に自らを追い込みすぎて逆に結果が出なくなっていたのです。自らを解き放ち自信を持つことが新たな扉を開いてくれました。