リスニングの真実/苦手が満点に
当館から22人目の準1級合格者が出ました。難関進学校に通う高3女子生徒さん、Aさんです。昨年度も3名の高校生さんが準1級に合格されましたが、本年も引き続きの合格者です。ちなみに10年前の当館には高校生での準1級合格者はいませんでしたので、近ごろの高校生さんはレベルが上がっていますね。英語教育環境の充実が奏功しているのでありましょうか。
準1級は合格率10%台の超難関です。大手英会話教室の講師募集に「英検準1級以上またはTOEIC700以上」と書いてあります。プロレベル登竜門として通用するハイレベルです。ちなみに文科省が推奨している英語教師の資質に「英検準1級以上(他同等資格)」というものがあります。しかし実際にクリアーしているのは57.3%に留まるそうです。先生さえ取れないものを生徒さんが取ったのですから凄いです。
当時中1生だったAさんとの出会いは5年前に遡ります。お母様から「あやふやな知識のまま学年を積み重ね崩壊する日が来るのではと不安」「地道に確実に英語を身につけていくための勉強法を教えてほしい」というメールを頂きました。その時点では空き枠が有りませんでしたので翌年の春からご受講が始まりました。Aさんは新中2生になっておられます。
その時の御様子は「既に英検3級を取っている生徒さんも多いのに自分は宿題をこなすので精一杯」「英検も未受験で少し焦りを感じている」「優秀なお子さん達の活躍をニコニコ見て後ろから付いていくタイプ」という事でした。英語で苦労なさっている生徒さんなのかな?、というイメージでした。
学習をご一緒しまして驚きました。「目が覚めるよう」とはAさんのためにある言葉です。
以下はその時にお送りしましたメールです。「種々の考え方をここまで綺麗に理解し、使い分け、書き切るのは並大抵のことではありません。立派です!また、頭の回転も素晴らしいのですが、同時に慎重に確認し、ミスを排除する人間力も高度です。さらに、実に的確な疑問点を的確な日本語で質問されてこられます。無茶苦茶鋭いですね。持って生まれた言語のレベルが高いです。御本人もお母様もいまいち自信がないようにお見受けしますが、それは大なる勘違いです。是非、自信を持たれて下さい。なお、英検は6月に3級、秋に準2級を受けましょう。4級は不要です。楽勝ですので楽しみに頑張って下さい。」
その後の歩みは素晴らしいの一言です。すぐに3級に合格、続いて準2級合格、さらに最難関進学校の探求科に合格、その後に2級合格、高3の春で準1級合格とキャリアを積み重ねられました。彼女はいつもひた向きです。常に前を見て、更なる高みに限りなき憧憬を抱き、それに向かっての自己研鑽に邁進されます。一歩一歩を丁寧に歩き詰め、夢を現実へと変えていかれます。日本国の未来を担う前途有為な若者のご活躍に感動を頂く日々なのです。おめでとうございました!
輝く大輪の花