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英検1級レベルのスピーチ

上野伸彦

上野伸彦

      
当館では時事的な話題をアップトゥーデートで英検1級レベルの英語スピーチに仕上げています。これまでに70~80題ほどのスピーチを扱いました。最近では、富山県の薬事不正問題、野原未蘭さんの将棋での活躍、富山地鉄のバス炎上事件、などを取り上げました。5名ほどの社会人の生徒さんがそれらをレシテーションなさっています。仕上がったものは動画に撮ってお渡ししています。






以下は生徒さんの録画事例です。





今週から始めた最新版が以下です。
全訳です。

「根本は同じ・・」
当節、嫉妬に狂った男が元カノを殺害したなとどいう痛ましい事件を耳にすることも一再ではありません。全く持って不条理きわまる酷い話であります。なんとなれば、たとえ過去においてその元カノが彼を愛し、二人の間に暖かな時間が流れていたとしてさえも、それは「遠い過去」の話であります。この世の全ては移ろい変化するのであります。我々が目を向けるべき、そして受け入れるべきものは他ならぬ「今」であり、決して「過去」ではありませぬ。もはや手遅れです。「振り返ること」は時間の浪費以外の何物でもありませぬ。

論点1
約500年前、ユーラシア大陸の東方にとある国があったのであります。その国は素晴らしい文化を生み、多様な優れた人材を輩出してきました。世界史における金字塔を打ち立てたと言っても過言ではありません。

論点2
当時、その偉大なる国の首都は「キエフ」でありました。そこには数知れぬ壮麗な寺院や建築物がひしめいています。ヨーロッパにおいて最も繁栄を極めた大都市の一つでありました。

論点3
何百年という時が過ぎ去った時、一人の狂人が出現しました。彼が言うにはキエフとその周辺は「俺の持ち物」だそうです。そして突然、おびただしい武装兵力を伴い侵略を開始しました。彼は今や狂おしい嫉妬に取り付かれています。なんとなれば彼女(ここではキエフ)が「他の男たち」と情を通わせている、からです。他の男とは、そうです、ヨーロッパの国々です。狂人となった彼は「元カノ」を取り戻すためには手段を選びません。実際、原子力発電所を攻撃したり、多くの無垢の人々の命を奪っています。

結論です。
「覆水盆に返らず」と言うではないですか。彼女が振り返ってくれることなど決して有りません。彼女はお前が大嫌いなのです。目を覚ませ!
   

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