リスニングの真実／苦手が満点に
初めての実施となった大学入試共通テスト。
当館の生徒さんからも続々と報告が届いています。
当時高2生だったB君のお母様からご連絡を頂きましたのは2019年5月のことでした。高1時点で既に英検準一級を取得された俊才でいらっしゃいますがお母様の言を借りれば「文法力が無く高校のテストはかなり点数が低い」とのことでした。
ご一緒に学習を初めてみて驚きました。才能の発露が常人離れしています。どの道でも抜きん出たきらめきを持つ逸材ていらっしゃるではないですか。まさしくそういうレベルの生徒さんです。ただ、この時点で英語力が完成しているわけではありません。高校レベルの難化に戸惑い苦しんでおられるのは他の生徒さんと同じです。「なぜそうなるか」の道筋と「正解に至る考え方」を「知らない」ゆえの壁に当たっておられます。ですのでB君とは時間を掛けて丁寧に基礎つくりをしました。才能があるからこその基礎つくりです。彼の抜きん出た才能に完璧な基礎力が相まったとき計り知れない破壊力が生まれることは間違いありません。
そして迎えた共通テスト。
リーディング100点リスニング88点の188点を叩き出されました。
新形式となった今回のリーディングは論理を深々と問う難問揃いです。平均は一気に20点（200点換算）ほど下がると言われています。その難問での満点です。
彼は確かに恵まれた才能をお持ちです。しかし「文法力は無く学校の成績は悪い」という悩みからのスタートでした。その苦難を乗り越えて成し遂げた壮挙に心からの祝福と敬意を禁じ得ません。総合点も極めて優秀なスコアです。第1志望大はA判定だと思います。
お母様からメールを頂きました。
「以学館に通わせて頂くまでリーディングよりリスニングで得点を稼いでいた感じがあったような気がします。先生のご指導のおかげと存じます。ありがとうございました。」
生徒さんとの出会いは当館にとっても大切な一期一会です。満点を取られる生徒さんに巡り合わせて頂きましたこと、こちらの方こそ御礼を申し上げます。
