リスニングの真実/苦手が満点に
初めての大学入試共通テストが行われました。
当館の生徒さんから続々と結果速報が入っています。
今般からガラッと出題形式が変わった英語試験。難解、訳わからん、終わった・・、などという言葉がSNSのトレンド入りしているそうです。
実際最大手の東進による平均点予想は103点(200点換算)となっています。一昨年のセンター英語の平均が123点ほどですからざっと20点程度は難化しています。ムズイという感想は正しいのです。
A君が当館を訪れられたのは一昨年の秋、高校2年生の時でした。
以下はお母様からのメール(抜粋)です。
少しでも早く始めたいので空きが出ましたらご連絡頂けると嬉しいです
~中略~高校に入って課題提出も芳しくなく英語が今では1番のガンになっております
~中略~既に二進も三進も(にっちもさっちも)行かない状態です
当館の返信です。
ご事情、了解いたしました
ご心配ですね
一気に難化した高校で「自分は才能がない」と思い込み劣等感を抱いている
生徒さんも「意味の分からないまま丸暗記」する学習から「なぜそうなるかを
理解する」学習に変えることで「自分にも出来る」という自信がよみがえり
笑顔が戻ります。夢を大切に頑張って下さい
こうしてA君との学習が始まりました。持って生まれた才能には素晴らしいものがあります。煌めくセンス、高度な理解力、抜きん出た記憶力・・。ただ少し自信が持てないような素振りが伺えました。諦めているというか、投げやりというか・・。気持ちは分かります。やってもやっても結果が出ないもどかしさ。ついには絶望感しか残りません。
しかし徐々に変わっていかれました。
半年ほど経った頃には「A君変わられました。(塾の)宿題を気に掛けるほど学習を真剣に前向きにとらえるようになられました。立派です。」というメールをお送りしています。
そして遂に迎えた初の共通テスト。
筆記92点リスニング78点の合計170点を叩き出しました。
例年並み平均に換算すれば190点超えに相当します。
特に今回は論理力と思考力を重視した新傾向の長文問題が目白押しでした。その深々として難解な論理を看破して達成した92点は賞賛に値します。
ちなみにA君は総合点でも高いスコアを取っておられます。志望大はA判定だと思います。
英語が1番のガンだったA君がその苦手だった英語でハイスコアをマークできたことが勝因です。よかったね!