リスニングの真実/苦手が満点に
昨年秋の英検で、御一方が英検1級の1次試験を突破されました。
春の英検で75点、秋の英検で86点を取っての1次通過です。
当館から5人目の快挙です。
彼女は準1級合格後に当館の門を叩き、以来、2年近くに渡って研鑽を積んでこられました。
小学生のお子様がいらっしゃる主婦の方です。
家事に、育児に、ボランティアに、学習にとお忙しい中での見事なご偉業でした。
ご入校後、1年間は基礎作りに専念しました。
その完成された土台を背景に、さらなる高度な応用実戦力を磨いた1年間。
私から見て「受かりそうな実力」を備えたと思えた昨年春の英検は4点差での不合格でした。
その時に頂いたメールです。
「難しかったです。はっきり言って落ちたと思います。かなりへこんでます。」
ここまでの苦悶の努力が報われなかったご心痛は如何ばかりだったでしょう。
しかし、その無念こそが更なる飛躍へのかけがけのない糧なのです。
再起を期した秋の英検では見事86点、余裕の合格でした。
合格点は80点前後です。
以下の文は、これに先立つ一昨年の暮に頂いた年末のご挨拶です。
まだ基礎作りの修行中だった頃です。
「今年一年は本当にお世話になりました。
いかに自分がなまかじりの知識しかもっていないかということを、身にしみて痛感しております。
やはり一級というのは、言い訳のきかないプロのレベルなんですね。
えらいことに手を出してしまったという気持ち半分、やっぱりここまで来たら引き返せないという気持ち半分がないまぜになっている状態です。
先生の見守りがないと気力が続かないと思います。
近い将来に結果を出すために、引き続きよろしくご鞭撻くださるようお願い申し上げます。」
芽から大木へ