リスニングの真実/苦手が満点に
星槎国際高等学校富山学習センター様の学校説明会に参加してきました。
どの業界でもそうであるように、当館にも英語・英会話関連や教育関連の様々な講演会や説明会などの案内が届きます。
多忙もあってあまり参加することもないのですが、「ドロップアウトした生徒さんを受け入れる」学校とお聞きしている星槎様の説明会には興味がひかれました。
以下に、副センター長先生からお伺いしました学校概況を記します。
・全国に15の学習センターを持つ通信制高校
・富山センターの在籍生は1年生から3年生まで約140名
・そのうちの8割が不登校の経験を持ち、中には1日も学校へ行けなかった生徒さんも
・その他、いじめやトラブルが原因で転校してくる生徒さんも
・自由登校制で週2日登校から週5日登校までを希望により選択する
・週2日でも(通信制なので)卒業必要単位の74単位を余裕を持って取得できる
・例えば国語6単位は、50分授業×6回分に相当する(1単位につき3回のレポートは別途必須)
・それ以外は選択ゼミをオーダーメイドで履修する
・例えば、クッキング・ゲーム・スケート・プラモ/パズル・手芸・雑貨・ダンスなど
・つまり、自分がやりたいこと・興味があることを正課の授業として取り組める
・進路は7割が進学、2割が就職。指定校推薦の大学も複数ある。
・その他詳細
お話をお聞きしながら、また、掲示物やDVDのご説明を受けながら、胸が熱くなりました。
いま偶々、思うように事が運ばず苦しんでいる若者、いつの間にか自己を見失い、もがいている少年少女は少なくないと思います。
もう二度と陽の当たる道へは戻れないのではないかと思い悩み、胸が張り裂ける日があるかもしれません。
しかし、春の来ない冬はありません。
長い人生には晴れるときもあれば降るときもあるのは当たり前です。
学校生活を再開したいと願う生徒さんにとっての最大のハードルは「長い拘束時間」や「きつい学習」ではないでしょうか。
つまり、それらに付いていけなかった自分に、また同じ事を課してもまた失敗するのではないかという恐怖や諦めです。
星槎様は週2日の自由登校からスタートできます。
前述のように、(例えば国語の場合)50分授業を6回受ければ卒業単位が揃います。
つまり「ハードルが低い」のです。
しかも、オーダーメイドで好きなことを履修科目にできます。
今、自分がやりたい熱い対象を正課にできるのですから、これほど学習意欲の増すことはないでしょう。
自由ゼミの発表例
当館にも「英語が苦手」「自分に英語は無理」と思い込んだ多くの生徒さんがいらっしゃいます。
しかしやり方を変えて、「分かるように」「出来るように」学べば、どなたも見違えるように進歩なさるのです。
学校に不適合を起こして苦しんだ生徒さんが星槎様で生きがいを取り戻すことも、英語で苦しむ生徒さんが当館で笑顔を取り戻すことも、基本的には同じだと思うのです。
人生は90年に届こうかという時代です。
大切なことは「いつ行くか」、つまり早いか遅いかではなく「悔い無くやりきったか」どうかです。
一人でも多くの生徒さんが星槎様で新たな喜びを手にされ、笑顔と自信が戻ることを願ってやみません。
一生懸命に学校の様子を語って下さった副センター長先生。
胸打たれた私は、最後にこう尋ねてみました。
「先生は、どうしてこの仕事を始められたのですか?」
「私も10年勤めた会社を病気で退職しました。人生の方向性に悩んだ際、この仕事に出会ったのです。自分も苦しんだから生徒の気持ちも分かります。今、生徒たちに元気を与える仕事をしていますが、実は毎日、生徒たちから元気をもらっているのは自分なんです」
星槎国際高等学校富山学習センター様 人生は始まったばかり・・