リスニングの真実/苦手が満点に
開校から13年目の本年11月、当館へのご入校者が累計500名に達しました。
選挙では「じばん・かんばん・かばん」と言うそうですが、看板も鞄もない小さな教室に、よくまあ500名もの方がお出で下さったものだと感慨深いものがあります。
大手の教室でしたら1ヶ月分の入校者かもしれませんが、私にとってはかけがえのない宝物です。
衷心より深く感謝申し上げます。
500名の方全員と1対1の個別指導をしておりますので、500通りの思い出がございます。
これまでも教室ブログに生徒さんとの思い出を綴っておりますが、今般は、あるお二人の方について記したいと思います。
英語に対して逃げずに前向きになりたいと思います。
話す、聴く、読むということが自然にできるようになれば嬉しいです。
入校願書にこう書いたAさん(男性)はアラフォーの1級建築士の方でした。
東京の大手建築会社で活躍されたあと、郷里へ戻って1級建築事務所を開かれたAさん。
Aさんの設計する家は、どれ一つとして同じものがありません。
クライアント様は、独創性と創造性にあふれた世界に一つしかない我が家を手にできるのです。
今や押しも押されぬ超売れっ子建築家となられ、殺到する設計依頼に寝る暇もないほどの多忙な生活を送っておられます。
年に数回程度なのですが、仕事で、外国の方と接する機会がありますが英語が全く話せないので
日常会話くらい出来るようにならないものかと思いましてメールしました
メールで連絡を頂いたBさん(男性)は、40代半ばの社長さんでした。
とある高級外車のメンテナンスやドレスアップなどを専門に扱う自動車工場を経営なさっておられます。
専門性の高さと正確な知識、緻密で精緻な技術力で大変な人気を博しておられます。
富山のみならず、西は大阪や三重、東は仙台や新潟から遠路はるばる訪れるお客様が引きも切りません。
お客様というよりは「信者」に近い多くの方々から深い信頼を得ていらっしゃいます。
お二方はお互いに面識がありません。
しかし、両方の方と英語学習の時を過ごした私から見ると、何だかとても似ているのです。
多くの共通点を感じるといいいますか・・。
まず、学生時代には必ずしも英語が得意だった方々ではありません。
というよりむしろ、かなりの苦手だったようにお見受けします。
しかしその思いをバネに、それを乗り越え・道を切り拓かんとする進取の気性をお持ちです。
また、どちらの方も驚嘆するほどに頭が宜しいのです。
理解力、運用力、記憶力、どれを取っても超一級です。
なんで、こんなに賢い方々が今まで英語が苦手だったんだろうと思わずにはいられません。
もっとも、お二方とも起業なさったご自身の道で超一流の実績と評価を得ておられます。
一芸に秀でる方、言い換えれば、ひとつの道を極めるほどの才能と根性を持った方は、英語だって極める素地をお持ちだということです。
今はもうOBとなられたお二方ですが、教室での御縁を機に、今でも仲良くお付き合いをさせて頂いております。生徒さんとしてではなく、同じ志を共有しあった同志として、また同じ「子を持ち妻を持つ」オヤジ同士として・・
扉の向こうへ