約束

勉強との両立と一緒にもう一つ、子どもたちに言い聞かせることがあります。

親御さんとの約束です。

我が子がやりたいと思っていることの力になりたいと思うのは世の親の常です。
父兄の皆さんには本当によくしていただいています。

ただ、いつのまにかその状況が当たり前になり甘えが出て、やりたいことだけやる、という方向に変わっていってしまうことがあります。
バレエのレッスンがあるから勉強する時間がない、疲れているからお手伝いはしない、眠いから起きない…。
それはただのわがままでしかありません。

誰のおかげでバレエができるのか。
一人で大きくなったわけではないし、スタジオへの送迎やお月謝の支払いなど、そういった協力は親だからこそできることだと思います。
そこに目を向けて感謝することに、なかなか気がつきにくいようです。

大人になって初めて気がつくのかもしれません。

それだとちょっと遅いので、感謝の気持ちを忘れていると感じる時期にははっきりとそれを子供たちに伝えています。

そしてバレエがやりたくてやらせてもらうのならば、その責任として、成績のこと、家事など家のことで、なにかお家の人と約束事をつくる様に言います。
家庭という小さな社会の中で責任感を身につけていくことで社会に出た時の自分の在り方をつくる基盤ができれば、と思います。

写真：スタジオ更衣室で勉強中