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高度外国人材に特化した人材紹介で、中小企業の成長を後押し

高い日本語力を備えた外国人材と中小企業をつなぐ専門家

木村功二

木村功二 きむらこうじ
木村功二 きむらこうじ

#chapter1

スキルだけでなく「志」でつなぐ。20年の経験が導き出した採用・定着の極意

 「VUCAdapt(ブーカダプト)」の木村功二さんは、経営者自身も言語化できていない「潜在的な課題」にこそ、外国人採用の本質があると指摘します。

 「日本での成功を夢見ながらも、就職の機会に恵まれず帰国してしまう優秀な外国人材は今も昔も少なくありません。これは本人にとっても、日本社会にとっても大きな損失と言えると思います。多くの企業が『高い日本語力』と『即戦力スキル』を求めがちですが、AIが進化し、言葉の壁を取り除き始めているこれからの時代、語学力や表面的なスキルだけで人を選ぶ意味は薄れつつあります。それ以上に必要なのは、企業文化に馴染み、会社と共に成長を願う本人の『志』です。『志』を持つ彼らを受け入れることで会社をどう成長させ、組織をどう変革していくかという経営的視点が欠かせません」

 同社が紹介するのは、日本語能力試験N1相当の語学力と専門知識を持つ「技術・人文知識・国際業務(技人国)」の在留資格を有する人材です。木村さんは採用から定着までの支援、とりわけ管理職向け研修に力を入れてきました。

 「外国人材の受け入れで本当に試されるのは現場のマネジメント力です。日本人同士の『言わなくてもわかるはず』という甘えを捨て、業務を棚卸しして対話を構造化すること。『若手社員が何を考えているかわからない』『不満も言わず突然辞めてしまった』という経営者の潜在的な悩みへの処方箋にもなり、組織全体のレジリエンス(しなやかな強さ)を育みます」

#chapter2

違いを「距離」から「付加価値」へ。社内を活性化させる「共創」の力

 木村さんが掲げるビジョンは、「多様な人材を活かす経営を、全ての企業の選択肢に」することです。

 「経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションの本質を『新結合(ドイツ語:neue Kombinationen)』であると定義しました。これは『すでにある要素同士を新しく組み合わせることで新たな価値が生まれる』という概念です。地域に根ざした独自の技術力とノウハウを持つ中小企業と、異なる背景を持つ高度外国人材が出会うことで、既存の組織にはなかった視点や化学反応が生まれます」

 毎月30人以上の外国人と直接対話する中、木村さんは彼らの日本文化への深い敬意に触れることも多いと言います。

 「面談の中で、『源氏物語』などの古典文学や『武士道』の精神、あるいは日本のアニメの奥深い演出について熱く語られることも少なくありません。日本人以上に日本の歴史や文化を理解している彼らと話していると、『外国人だから』と距離を置くことはあまりにもったいないと感じます。彼らの視点を通じて自社の魅力を再発見し、多様な知を融合させて次世代のリーダーやイノベーションを生み出すこと――これが本当の『共創』の価値と言えるでしょう」

 AIが効率的に一定水準の答えを導き出す時代、企業には「どれだけ他と違うユニークな視点を持てるか」が求められています。だからこそ、多様な個性を歓迎する組織づくりが、中小企業が未来を切り拓くための確かな「防衛策」であり、有効な「攻めの戦略」となり得るのです。

木村功二 きむらこうじ

#chapter3

足立区から世界へ。不確実な時代を共に歩む「VUCAdapt」の挑戦

 20年前からこの業界に携わる木村さんは、実は身内に外国人がいます。文化や習慣の違いを乗り越える日常の大変さも、それを超えた先にある豊かな絆も、すべて実体験として深く理解しています。大手企業時代、顕在ニーズばかりを追わなければならない環境に強いジレンマを抱き、中小企業の「言葉にならない潜在的な悩み」に寄り添いたいという想いから独立を決意しました。

 木村さんは、「世界を一律の価値観で染め上げようとする『グローバリズム』を支持しているわけではありません。しかし、人・物・金・情報といった資源が国境を越えて行き交う『グローバル化』という波は誰にも止めることはできません」と前置きしたうえで、こう続けます。

 「少子化が進む日本で国内市場の縮小は確実視されています。今から外国人材と共に歩む土壌を育てている企業と、何年か後にやむを得ず採用を始める企業とでは、レジリエンスや成長スピードに埋められない差が生まれるのではないでしょうか。採用もまさに『No Risk, No Return』の時代。ピーター・ドラッカーは『変化をコントロールすることはできない。できるのは、変化の先頭に立つことだけである』と述べました。変化というリスクをただ恐れるのではなく、コントロールしながら挑戦し、自らが変化の先頭に立ちリターンを掴み取る。そんな決意を持つ中小企業を、VUCAdaptは親身なパートナーとして伴走支援していきたいと考えています」

 2025年、外国人が多く暮らし多様な文化が息づく足立区で深い縁に導かれて起業。社名の「VUCAdapt」には、不確実な時代(VUCA)に適応(Adapt)し、顧客と共に変化を楽しみたいという願いが込められています。

 木村さんの経験に裏打ちされた「共創」への情熱が、中小企業の未来を力強く照らします。

(取材年月:2026年5月)

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木村功二

高い日本語力を備えた外国人材と中小企業をつなぐ専門家

木村功二プロ

外国人材紹介業

株式会社VUCAdapt(ブーカダプト)

日本の大卒、大学院卒(卒業予定含む)の日本語能力の高い外国人材に特化した人材紹介サービスを提供。20年の業界経験をもとに管理職向け多様性マネジメント研修など採用から定着までの支援も実施しています。

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