【創業時融資を受けないで困るケース】
起業前に押さえるべき!CICの信用情報まるわかりガイド
はじめに:起業準備と信用情報の関係
「CICの信用情報って、起業準備と何の関係があるの?」
──そう思った方は、とても良い視点をお持ちです。
実は、信用情報こそが創業融資やプロパー融資の審査で重要な判断材料になります。
今回は、信用情報がなぜ大切なのか、どのように確認し、起業準備に活かすのかをやさしく解説します。
そもそもCICとは?
CIC(株式会社シー・アイ・シー)は、日本の主要な指定信用情報機関のひとつ。クレジットやローンの利用履歴を管理しています。
加盟しているのは:
- クレジットカード会社(三井住友カード、JCBなど)
- 携帯電話会社(端末の分割払いを扱うため)
- 信販会社や一部の銀行
つまり、私たちが日常的に使う「カード払いやスマホ分割払い」などの情報がCICに記録されているのです。
CICの信用情報に記録される内容
主に以下が保存されます。
- クレジット契約内容(契約日、利用限度額、回数など)
- 支払い状況(入金日、延滞有無、記号:A・P・Rなど)
- 完済・解約の記録(契約終了日、解約理由)
- 問い合わせ履歴(過去6か月間に誰が照会したか)
保存期間は通常5年程度、場合によってはそれ以上。金融機関はこれを審査に活用します。
なぜ起業前に信用情報をチェックすべき?
ポイントは、「気づかない信用リスクがあるかもしれない」こと。
- 昔の携帯料金未納(意外と多い)
- クレジットカードの延滞
- 解約したと思った契約が残っている
こうした「信用情報の傷」があると、融資審査でNGとなる可能性があります。
だからこそ起業の1年前にチェックしておくことが重要!
信用情報の見方とチェックポイント
1. 支払状況欄の記号
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| $ | 正常に支払い中 |
| A | 未入金あり |
| P | 一部入金・遅れ |
「A」や「P」が続くと、返済能力に疑問を持たれます。
2. 契約終了日・解約理由
きちんと解約処理されているかもチェックポイントです。
信用情報の開示方法(CICの場合)
- スマホ・PCから即時開示(手数料1,000円、カード払い可)
- 郵送開示(定額小為替1,000円、回答に1〜2週間)
誤情報があった場合の対応
CICには「訂正申立制度」があります。
- 情報提供会社(カード会社など)に直接確認
- 完済証明などの証拠書類を準備
- CICに訂正申立を提出
誤った情報を放置すると審査に悪影響を与えます。必ず訂正対応をしましょう。
起業準備における信用情報の活かし方
- 問題なし:すぐに金融機関との信頼関係づくりへ
- 問題あり:1年で修復可能か判断し、改善行動をとる
- クレジットカード利用→全額返済を繰り返し、実績を積む
- スマホ分割払いも信用情報に影響するので注意
FAQ(よくある質問)
Q1. CICだけで審査が決まりますか?
A. いいえ。JICCや全国銀行個人信用情報センター(KSC)の情報も参照されます。
Q2. クレジットカードを持っていない場合は?
A. 実績がつかない状態になります。少額利用と全額返済で信用を積みましょう。
Q3. CIC情報に問題があったら起業は諦めるべき?
A. いいえ。起業自体は可能です。自己資金やビジネス実績を重視した戦略が必要です。
Q4. 家族名義の契約も影響しますか?
A. 原則影響なし。ただし連帯保証や名義貸しをしていた場合は注意。
まとめ:信用情報を整えることは、未来への投資
「信用」は目に見えない資産。
金融機関や社会と向き合う際、起業家にとって最大の武器となります。
だからこそ、今のうちにCICの信用情報を確認し、万全な状態で起業に臨みましょう。
一歩ずつ準備を進めれば、必ず道は拓けます。
不安があれば、私たち専門家チームにぜひご相談ください。
【無料相談のご案内】
弊社では、中野裕哲を中心とした専門家チーム(起業コンサルタント(R)、税理士、社労士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元補助金審査員など)が幅広く起業・経営支援を行っています。
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