運転資金として受けられる融資は、基本的には月商の3ヶ月分が目安です
起業前の「信用情報チェック」、していますか?──JICC情報開示のススメ
こんにちは。起業コンサルタント(R)、税理士・行政書士・社会保険労務士・CFP(R)の中野裕哲です。
起業を目指す方にとって、資金調達、特に創業融資は欠かせないテーマ。
ズバリ言います。
融資を受けるには、まずは自分の信用情報を知ること。
今回は特に「JICC(日本信用情報機構)」の情報開示について、仕組みや手順、チェックのポイントを解説します。
1. JICCとは?
JICCは「株式会社日本信用情報機構」の略称です。
- クレジットカード
- 消費者金融
- 携帯電話の分割払い
- 信販会社の契約
といった情報を管理する信用情報機関の一つ。CICや全国銀行個人信用情報センター(KSC)と並び、融資審査で必ず参照されます。
2. なぜ起業前に確認が必要なのか
金融機関は、あなたが「信用できる人物か」を判断するために信用情報を必ず確認します。
記録される内容の例:
- クレジットカードの延滞歴
- 携帯電話分割払いの滞納
- 奨学金の返済遅延
- 消費者金融の借入状況
→ これらに問題があると、創業融資の審査に大きな影響が出ます。
3. JICCに登録される情報とは?
- 本人情報(氏名・住所・生年月日など)
- 契約内容(借入額・返済状況など)
- 返済遅延や延滞、債務整理などの事故情報
- 残債の有無や完済情報
4. JICC情報開示の申請方法と手順
| 方法 | 手順 | 費用・所要時間 |
|---|---|---|
| スマートフォン | アプリ「スマホ開示」で申込、本人確認書類アップロード、手数料決済 | 1,000円・数分〜1時間 |
| 郵送 | 申込書・本人確認書類コピー・定額小為替を同封して送付 | 1,000円・約1週間 |
| 窓口 | JICC窓口に本人確認書類を持参 | 1,000円・即日 |
5. 開示された情報の見方とチェックポイント
確認すべき項目:
- 延滞履歴(過去5年間)
- 残債が「完済済み」になっているか
- 身に覚えのない契約の有無(なりすまし対策)
- 「異動(事故情報)」が記載されていないか
6. 間違った情報があったらどうする?
- 明らかな誤記 → JICCに訂正申立て
- 契約内容の認識違い → 契約先金融機関に申し立て
7. FAQ:よくある質問
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| JICCの情報はいつ消える? | 契約情報は完済から5年、事故情報は発生日から5年程度。 |
| CICやKSCと違いは? | 加盟企業・登録情報が異なる。万全を期すなら3機関を確認。 |
| 信用情報が悪いと起業できない? | 融資には不利だが、自己資金を積むなどで道はある。 |
| カードを使っていないから大丈夫? | 携帯分割払いや家賃保証契約なども登録対象になる。 |
8. 今すぐできる!信用管理と並行した起業準備
- JICC・CICの情報開示を行う(各1,000円)
- 延滞中の支払いは即対応する
- 通帳を整理し、毎月の返済・支出を見える化する
まとめ:信用情報を知ることが、起業成功の第一歩
信用情報は、あなたの「信頼度の履歴書」です。
「知らなかった」では済まされない。それが創業融資の現実です。
まずはJICC開示で、自分の信用状態を正しく把握しましょう。
不安がある方は、専門家にご相談くださいね。
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