【金融機関に嫌われる決算書】
銀行と付き合いのある企業経営者であれば、もしかしたら銀行員から定期積金を作ってくださいと言われたことはありませんか?
定期積金とは、積立期間を決めて毎月、掛金を払い込み、満期日にまとまった給付金を受け取る預金商品です。
なぜ、銀行員は定期積金を勧めてくるのでしょうか?2つの理由をみていきましょう。
①融資の保全のため
融資を行うにあたり、将来返済履行が難しくなったときに残った融資を多く回収できるよう考えます。
定期積金の残高が多くあれば、定期積金残高と融資残高を相殺することができます。
定期積金残高が多ければ多いほど、銀行は積極的に融資提案をしてくれるかもしれません。
②毎月、企業に訪問する名目とするため
定期積金の払込みは、口座から自動で振替る口座振替と銀行員が直接掛金を預かる方法もあります。
昨今の状況下では基本的に自動振替が推奨されますが、特に信用金庫ではまだまだ営業担当者が訪問する集金活動は根強く残っています。
銀行員も企業へ用事がなく訪問する事をためらいます。相手は企業経営者ですから用もなしに来た営業マンと話すほど暇ではありません。そこで、月に1回の定期積金集金と名目をつければ訪問するハードルが下がります。そこで、情報提供や情報収集に加え融資提案などを行っていきます。
銀行が定期積金を依頼してきたら、①の理由なのか、②の理由なのかの真相を把握し、理由によって作成するかどうかの判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
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