【資金繰りの具体的行動(基本編)】
今回のテーマは【なぜ債務超過は融資を受けにくいのか?】です。債務超過とは、負債が資産を上回る状態をいいます。つまり、会社を解散して資産を全部現金化して返済に充てても、負債が残ってしまう。この場合、「会社の実質的な財産はゼロ」といえます。融資という観点から見て債務超過先が融資を受けにくい理由を解説します。
結論は、債務超過の会社は苦しい経営状況にあるため、倒産する危険性があるからです。
会社は債務超過の状態になってもすぐに倒産するわけではありませんが、それだけ多くの負債を抱えている背景には、売上が落ちていたり、設備投資が収益に繋がっていなかったりするので、経営が苦しい状態であることには間違いありません。上場会社の場合は、債務超過の状態が一定期間続いていると、上場廃止となります。
債務超過であるか否かは、基本的に貸借対照表を見れば明らかです。一般的には、上記でも述べた通り、負債が資産を上回る状態といいます。しかし、決算書では資産の方が多い「資産超過」であるにもかかわらず、実際には債務超過、いわゆる「実質債務超過」のケースもあります。決算書には、有価証券や土地について購入価格をもとに計上しているが、実際には資産の価値が下落して含み損が発生している場合もあるからです。他にも、不良資産がある場合については不良とみなし資産でなく負債と見なすケースもよくありますので、貸借対照表で資産が超過しているから必ずしも大丈夫とは言い切れない部分もありますので注意が必要です。
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