インバウンド マーケティング|選ばれる会社は「売り方」より「伝え方」が違う

稲川博

稲川博

テーマ:事例・実績



「海外のお客様にも自社の商品を知ってほしい。」

そう考えて多言語サイトを作ったものの、思うような成果につながらない。
そんなご相談を、観光業や食品メーカーの経営者様からいただく機会が年々増えています。
実際には、翻訳が悪いわけでも、商品に魅力がないわけでもありません。
私が現場で感じるのは、「価値の伝え方」が少しだけズレているケースがとても多いということです。

今の訪日旅行者は、以前のように大量にお土産を買うだけではありません。

「その土地でしか味わえない体験」

「職人が大切に受け継いできた想い」

そんな背景に価値を感じて商品を選ぶ人が増えています。
だからこそ、中小企業が価格競争から抜け出すためには、商品を売る前に「この会社だから選びたい」と思ってもらう仕組みづくりが欠かせません。

本記事では、岡山の老舗・株式会社 山方永寿堂様の事例をもとに、AIとデータを活用しながら世界中のお客様から"指名買い"されるための「認知の設計」について分かりやすくお伝えします。

観光インバウンド2026の新常識|「英語翻訳」だけでは選ばれない理由とAIの役割

「とりあえず英語版サイトを作れば海外のお客様にも伝わる。」
以前はそれでも一定の効果がありました。
しかし今は、それだけではなかなか選ばれません。

私が企業様をご支援する中で一番大切にしているのは、「認知の設計」です。
少し難しい言葉ですが、簡単に言えば、
お客様に自社の価値をどう理解してもらい、どうやって『ここで買いたい』と思っていただくかを設計すること
です。
例えば「伝統」という言葉も、日本人には価値が伝わります。
しかし海外では、

「なぜ、その伝統が守られてきたのか」

「他の商品と何が違うのか」

という背景まで伝わって初めて魅力になります。
そこで役立つのがAIです。
例えばClaudeやAhrefsなどを活用すると、海外のお客様が和菓子や日本文化についてどんな言葉で検索し、何を知りたいと思っているのかを分析できます。
私たちが伝えたいことだけではなく、お客様が知りたいことから逆算して情報を組み立てる。
この考え方が、限られた予算で戦う中小企業にとって大きな武器になります。

株式会社山方永寿堂様の事例に見る「受け継がれる伝統」を世界資産へ変えるWeb制作

職人の仕事そのものが、会社の一番の資産になる

山方永寿堂様の魅力は、長年受け継がれてきた職人の技術です。
実際に製造現場を見ると、一つひとつの作業がとても丁寧で、それ自体が大きな価値になっています。

でも、その価値は写真一枚ではなかなか伝わりません。
今の旅行者は、InstagramやYouTubeなどのSNSで旅先を探す時代です。

職人がきびだんごを作る様子。

和菓子に込められた季節感。

工房の空気。

こうした「その場の雰囲気」まで伝えることで、「行ってみたい」「食べてみたい」という気持ちが生まれます。
そしてSNSで興味を持った方が、そのまま公式サイトで購入したり、店舗へ足を運んだりできる流れを整えておく。
私はこれを「業務の構造化」と呼んでいます。
難しく聞こえますが、要するにお客様が迷わず行動できる仕組みをつくることです。
この流れができると、職人の技術そのものが、会社の資産として24時間働き続けてくれるようになります。

「お土産」ではなく「贈りたくなる商品」へ価値を高める

最近のインバウンド市場では、価格だけで商品を選ぶ方ばかりではありません。
時間をかけて日本を楽しみ、本当に良いものにはしっかりお金を使う旅行者も増えています。
そうした方にとって、職人が丁寧につくった和菓子は、お土産ではなく「大切な人へ贈る特別なギフト」になります。
私たちがWebサイトを制作するときも、単なる商品説明だけでは終わらせません。

商品の背景。

作り手の想い。

歴史。

そして贈る喜び。

こうした物語を、それぞれの国や文化に合わせてAIも活用しながら自然に伝えていきます。
多言語サイトは、翻訳された説明書ではありません。
世界中のお客様を迎える「もう一人の接客スタッフ」のような存在だと私は考えています。

最新テクノロジーが守るのは、ツールではなく「日本の本物の価値」

AIという言葉を聞くと、新しいツールを導入することが目的になりがちです。
でも、本当に大切なのはそこではありません。
私が多くの企業様をご支援する中で感じるのは、成果が出ている会社ほど「何を伝えるか」が明確になっています。

その価値をAIが世界中へ届ける。

この順番がとても重要です。

株式会社山方永寿堂様のように、何十年、何百年と受け継がれてきた技術は、本来もっと世界へ届く力があります。
その価値を正しく伝えるために、情報を整理し、仕組みを整え、AIを活用して届けていく。
そうすることで、属人的だったノウハウは会社の資産となり、時間が経つほど価値が積み上がっていくのです。

こんなお悩みありませんか

・海外のお客様に自社の商品やサービスの魅力がうまく伝わらない
・多言語サイトは作ったものの、問い合わせや売上につながっていない
・SNSを運用しているが、思うように集客できていない

私たちは、AIを導入すること自体を目的にはしていません。
大切にしているのは、お客様の会社が持つ強みや想いを整理し、「選ばれる理由」を見える形にすることです。
実際に現場で経営者の方とお話しすると、「もっと早く相談すればよかった」というお声をいただくことも少なくありません。
もし今、同じようなお悩みをお持ちでしたら、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
貴社の強みや伝統を活かしながら、AIとマーケティングを組み合わせた"世界で選ばれる仕組みづくり"を、一緒に考えさせていただきます。
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稲川博
専門家

稲川博(DX/Webプロデューサー)

株式会社ビジョナリーデザイン

事業責任者・マーケ責任者のパートナーとして、Webやブランドを単なる制作物ではなく、事業成果につなげる戦略資産として設計・実行まで一貫して伴走します。

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