「似合う」と「自分らしい」は違うこともある。

鈴木香加

鈴木香加

テーマ:おしゃれを支える人間力

こんにちは。
マイベストプロ東京のパーソナルカラーリストの鈴木香加です。

パーソナルカラーは、「自分らしさ」の色とよく言われます。「似合う色」の延長上にあるものです。

ただ、その場の中での色選びも、じつは「自分らしさ」です。
場にそぐわない色を着ていけば、パーソナルカラーでも、「自分らしさなんていらない!」と怒られるわけです。

たとえば、
お通夜葬式に、いくら「似合う」と言われていても、金のアクセサリーはありません。
「自分に似合う」よりも、亡くなった方を偲ぶ服装が「自分らしい服装」ですよね。

極端な例ですが、このように「似合う」と「自分らしい」が違うことがあるのです。
パーソナルカラー診断をして似合う色が分かっても、その場にふさわしいと思う色を着るのが自分らしい表現なのです。TPOの解釈は、微妙な時もあります。

(微妙な例)
花嫁の友人として参列するが、一流ホテルでの挙式披露宴である場合。

迷いますよね?
いろんな要素が入っているからです。つまり・・・
①一流ホテルのドレスコードをクリアすること
②花嫁が主役
③お祝いにいく

まず①はクリアしなければ、花嫁に恥をかかせますし、ホテルにもあまり良い顔をしてもらえません。ホテルも失礼なことはしませんが、ホテルのお客様に目立たない場所に誘導される可能性はあります。

次に②花嫁が主役ですから、華やかさは引き算ですよね。
花嫁のイメージが被る白い服も選ばないはずです。

そして、③お祝いにいく。
こちらは、華やかさに足し算ですね。お祝いなので、あまり地味では場の華やかさからも逆に浮きます。

というわけで、①をまずクリアをする服装で、②と③のさじ加減となります。
TPOを理解しても、パーソナルカラー(似合う色)が分かっていても、最後はあなたの「自分らしい」さじ加減になるわけです。

(具体例 1)
保守的な人なら、①に軽くグレードアップです。
たとえば、ワンピとボレロだけど色は黒や紺(素材はウールなどきちんとしてもの)、アクセサリーはパールやちょこっと華やかに。あとは、髪型を整えます。

(具体例 2)
もうちょっと明るく華やかが好きな人は、ファッションの色をグレイッシュにトーンダウンしたり、白のイメージにならない位に薄くします。色味の配分を少なくする方法です。落ち着き感が出ます。
グレイッシュと書きましたが、グレーは喪の悲しみが薄れてきたときに使う色なので、私でしたら使いません。謝罪にも使いますが、無機質な色(無彩色)だからです。
ちなみに、無彩色でも黒は、フォーマルの意味があります。

また、光の色・・・披露宴会場は電球色であるとか、撮影は撮影室や屋外とか、見え方も意識したほうがよいですね。どこに焦点を合わすかです。

(具体例 3)
素敵な男性との出会いも期待している。
明るめの色がいいですよね。ですが、おまけのニーズということを忘れないでください。

(靴から選ぶ方法)
パンプスです。普段スニーカーで、パンプスは1足しかないという自分の持ち物の事情があるならば、それに合わせて服装も選ぶと良いと思います。黒のパンプスしかないというのであれば、(具体例 1)の路線で服装を選ぶと、効率的ですね。
足が痛くならないように、慣れた靴のほうが安心できます。


などなど、いろいろ分析して書きましたが、
皆様に、なにかご参考になることはございましたか?

自分ひとりでは、なかなか選べない状況のときは、お氣軽にご相談くださいね。
本日も、ありがとうございます。

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鈴木香加
専門家

鈴木香加(カラーコーディネーター)

トライカラーズ

パーソナルカラー及びそれを基礎としたファッション、メイク、フレグランスを通して「私らしいスタイル」を提案。特にメイクに精通しており、カラーとテクニックと商品知識を合わせ明日から変われるメイク術を実現。

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