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働く時間もその人らしく、人生の全てのシーンを輝かせることを最優先に

心を解き放ち本来の自分に気付かせてくれる心理カウンセラー

朝妻秀子

朝妻さま
メモとり

#chapter1

心理学に基づいて一人一人の生活の質やパフォーマンスを向上、企業の課題にアプローチ

 「心理カウンセリングというと、深刻な心の問題を抱えたり、病んでしまってから駆け込むものと思っていませんか?」
 そう投げかけるのは、心理学のコンテンツを使って生活の質の向上、企業の成長・発展に貢献する「東京・ビジネス・ラボラトリー」代表の朝妻秀子さん。
 心理カウンセラー、セラピストとして豊富な知見を生かしたカウンセリングとコーチング、企業サポートを展開するほか、心理カウンセラーを養成する「東京ビジネスカウンセラー学院」を運営しています。
 
 スクールでは2007年の設立から15年間に、延べ5000人以上の心理カウンセラーを輩出。卒業生の多くは、自身や家族のケアだけでなく、仕事としても活動の場を得ています。
 心理学の原理に基づき、専門性の高い分野を幅広く学べると同時に、知識を活用する訓練も用意。座学や動画講義のほか、オンラインでも実践さながらのグループセッションを再現。数多くの演習を繰り返して、ディレクションスキルを磨きます。

 朝妻さんは「企業とメンタルの橋渡し」をキーワードに、セミナーや研修の企画、メンタルヘルスや健康管理に関するプログラムの導入を支援。運営する「健康経営デジタルラボ」では、ビジネスパーソンに向けた啓発活動にも力を入れています。

 「近年、メンタルヘルスをベースにした企業研修やストレスチェックなどが一般的になりつつあります。私どもが最優先に考えているのは、働いている時間も、その人らしくいられるよう、充実したものにすること。人生そのものを豊かにすることです」

#chapter2

悩める母から人間心理の専門家、そして伝道者・経営者として成長

 朝妻さんが心理学に興味を持ちはじめたのは、2児の母親として奮闘していた専業主婦のとき。元気過ぎた長男に振り回される毎日に疲れ果て、子育てセミナーに参加したことがきっかけでした。
 
 「最初に飛び込んだセミナーは、メンタルヘルスが浸透していたアメリカ発のメソッドを採用したビジネスパーソン向けのもので、当時の日本ではかなり先進的でした。多くの心理的課題について『根本的な要因は成育過程にある』といった分析をもとに、子育てにもコーチング理論を応用した高度なプログラムだったんです」

 その後も複数のスクールで知識を深め、カウンセラーとして独立、起業。
 「気が付けば、悩みの種だった長男も、中学受験を乗り越えていました」とほほ笑みます。

 経営に携わる人が身近にいたこともあり、自身も事業と無縁ではなかった朝妻さん。「多くの人の生活を預かる企業のリーダーこそ、心理学の理論を知るべき」と、早い時点から確信していたそうです。企業のサポートを事業の主軸の一つに位置付けることは、朝妻さんにとって自然な流れでした。

 2人姉妹の長女である朝妻さんは、「誰かがトラブルに見舞われると見過ごせない性分」で、10代の頃から家族や周りの人に頼りにされるほどだったそう。面倒見が良い反面、「大胆な挑戦もいとわない行動派」と自らを分析します。 
 
 心理学との出合いから25年以上の歩みの中で、朝妻さん自身も、悩める母から人間心理の専門家、そして伝道者・経営者として成長し続けています。

講義

#chapter3

心理学はしあわせに生きるためのツール。自分の心の中にある課題解決の鍵を探して

 「何かの判断を下すときの選択に、『潜在的な意識が大きくかかわっている』ということに気づいている人は、そう多くありません。とりわけビジネスシーンでは、データや根拠に基づいて客観的に結論づけて行動しているつもりでも、本人も自覚していない心象風景に影響を受けていることは少なからずあるものです」

 朝妻さんは、さまざまな立場の人に向けて言葉を届けます。
 「例えばチーム内で、一見典型的な世代間ギャップにも見える光景があります。上司が『部下との意思疎通がうまくいかない』『ことごとく反発される』と感じたとしても、必ずしもリーダーシップに問題があるわけではありません」
 当事者の思考の癖をひも解いていくと、成育過程での親との関係性に起因することが浮き彫りになるケースもあるそうです。
 
 「もし権威主義的な親に抑圧されてきた体験があるとすれば、年長者に対する理由のない反発心に表れることがあります。またコンプレックスや自己肯定感の低さからくる思い込みが、必要以上の行動制限を自らに課していることも考えられます」

 朝妻さんによると、「メンタルヘルスの取り組みで大切なのは、本人の気付きにつなげること」だそう。

 「組織は人で成り立っているので、個に適切にアプローチすることで、チーム全体のパフォーマンスアップを期待することができます。心理学は人生をしあわせに生きていくためのツール。どんな課題も、自分自身の心の中に解決の鍵があるのです」

(取材年月:2022年5月)

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専門家プロフィール

朝妻秀子

心を解き放ち本来の自分に気付かせてくれる心理カウンセラー

朝妻秀子プロ

心理カウンセラー

株式会社東京・ビジネス・ラボラトリー

ユング、フロイトから今日的なマインドフルネスまで、数多くの心理テクニックを使いこなし、一人一人の課題に合ったアプローチをすることで、成果が実感できるセッション、研修を行います。

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