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おひとりさまの葬儀、埋葬に特化したサービスを提供

おひとりさまの葬儀、埋葬の専門家

秋野圭崇

秋野圭崇 あきのよしたか
秋野圭崇 あきのよしたか

#chapter1

ご希望の葬儀や埋葬方法などを丁寧にヒアリング

 核家族化が進むなか、身寄りがない、もしくは子どもや親戚が遠方に住んでいる「おひとりさま」にとって、自分のお葬式は誰がしてくれるのか、誰がお墓に納骨してくれるのかは気がかりの種ではないでしょうか。

 「亡き後のことを頼める人が身近にいない方のために、当方がお力になります」と呼び掛けるのは、一都三県で事業を展開する「終活ケアサポート」代表の秋野圭崇さん。事前に決めた事柄に沿って、葬儀と埋葬を執り行うサービスを提供しています。

 依頼者の希望をかなえるため、秋野さんのもとでは、訃報を伝えてほしい人や、式の形態・納骨といった供養の方法などを一つ一つ丁寧に聞き取ります。

 「自分が旅立ったときは仲の良かった友人にだけは知らせてほしい、親族に負担をかけたくないので葬儀は行わず火葬式だけで終わらせてほしいなど、ご意思や胸の内を自由にお話しください。ヒアリングは複数回行い、ご本人さまの中にあるイメージをしっかりと形にいたします」

 内容は葬儀埋葬委任契約書にまとめます。法的効力を持たせたい場合は、提携している司法書士や弁護士を通じて死後事務委任契約にしたり、公正証書にしたりすることも可能です。

 「費用は前払い制となっており、当社が責任を持ってお預かりいたします。追加費用がない代わりに3万円程度の予備費が含まれています。事故などで逝去され、死亡診断書のほか死体検案書の発行費や特殊なご処置が発生したときに備えるためです」

 葬儀の規模が大きく、費用が多額になる場合には、信託会社にお金を預けて管理してもらう仕組みも用意しています。

#chapter2

埋葬は永代供養の合祀墓や樹木葬、お墓を持たない海洋散骨にも対応

 万が一の際、「終活ケアサポート」へ一報が入るように、依頼者には同社の連絡先が書かれたカードを配布しています。

 「財布に入れて持ち歩いたり、冷蔵庫の壁面に張ったり、薬のファイルと一緒に保管するなど、関係者が目にしやすいところで常備してくださっています。お亡くなりなった場所へ私どもがお迎えに上がり、ご本人さまとの約束事を進めてまいります。葬儀では喪主の代行もいたしますし、会葬の方に返礼品もお渡しします」と秋野さん。

 遺骨は、菩提寺に納める以外に、東京都新宿区や埼玉県所沢市内にある提携寺院での合祀や樹木葬にも応じています。また、高野山常喜院での供養と納骨が可能です。
 「いずれも永代供養になりますので、お墓を継ぐ人がいない方に適しています。お墓そのものを持たない海洋散骨という方法もあります」

 穏やかで誠実な話しぶりが印象的な秋野さん。東京都中野区に本社がある葬儀会社「セレモ共済会・株式会社セレモニー」の代表を務め、一般葬や家族葬など、さまざまな葬儀を行ってきました。数多くの人を見送る中で増えてきたのが、自分がいなくなった後を心配する単身・独身者の声でした。

 「元気なうちに、生前の財産管理や、医療・福祉施設への入所手続き、支払いなどを他者に委任する身元保証の制度や後見制度があります。別途、死後事務についても締結できますが、詳細をご存じなかったり、費用面などから踏み切れない方もいるようです」

 葬儀と埋葬に特化したシンプルなプランがあれば、利用してもらいやすいのではないか。そう考え、2020年から運用を開始しました。

秋野圭崇 あきのよしたか

#chapter3

人生の最期を自分らしく彩るため、明るく楽しい終活を伝えたい

 依頼者に寄り添い、思いに応えられるよう力を注ぐ秋野さんですが、なかには対応が難しい要望もあるとか。
 「例えばお客さまの死後、ご自宅に入って遺品を持ち出すといった権限は私どもにはございません。納棺の際にどうしても一緒に入れたい私物がある方には、『事前に撮影させていただいた写真を代わりに入れるのはいかがでしょう』とご提案するなど、常にお客さまの気持ちをくみ取ることを心掛けています」

 契約した人からは、「自分の葬儀のことばかりが気になっていたけれど、これからは趣味など他のことに目を向けられそう」と安堵する声や、「かかっている病気の治療に専念したい」といった前向きな声が寄せられるそうです。

 「明るい楽しい終活を広めていきたい」と語る秋野さんは、セミナーや講習会を開き、より良いエンディングについて伝えたいと考えています。また、現在は他社を紹介している樹木葬についても自社で環境を整備し、心安らかに眠れる場所をつくっていきたいと言います。

 「打ち合わせをしていると、『自分一人だから葬儀もお墓も必要ないです』『火葬のみの直葬と散骨でいいです』とおっしゃる方もいます。でも、会話を重ねる中で、本心ではご友人とお別れする場が欲しい、節目にはお線香を上げに来てもらいたい、と願っている様子が見て取れることもあります。お一人お一人の心情を推し量り、ニーズを的確につかむことで、その方らしく人生の最期を彩るお手伝いをしていきたいですね」

(取材年月:2023年6月)

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専門家プロフィール

秋野圭崇

おひとりさまの葬儀、埋葬の専門家

秋野圭崇プロ

葬祭業

一般社団法人終活ケアサポート

身寄りがない、または子どもや親戚が遠方に住む方にとって、ご自身の葬儀やお墓のへの埋葬は大変ご心配ではないでしょうか。当方は、生前ご契約された内容に沿って、ご家族に代わり、葬儀と埋葬を執り行います。

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