腑に落ちるポイントを探る
東京都板橋区で、私は18年にわたり子どもから大人まで幅広い世代の方々に書道を教えてきました。幼児教室での指導をきっかけに2008年から講師業をスタートし、地域の子どもたちの成長を見守り続けてきた「アトリエわんぱく」。8年前に辞めた生徒が「また教えてほしい」と戻ってくる。そんな温かい信頼関係が、この教室の何よりの財産です。
幼児教室から始まった18年の歴史
私と書道の出会いは小学2年生の時でした。伝統文化としての奥深さと、自己表現の楽しさに魅了され、社会人になっても稽古に通い、結婚後は夫の転勤先でも教室を探して学び続けました。
転機となったのは、娘が通う幼児教室「わんぱくクラブ」でした。卒園証書を書いたりお手伝いをしていたのですが、娘が卒園する時に園長先生から「ここで書道教室をやってみませんか」と声をかけていただいたのです。
2008年、私は「わんぱくクラブ」で書道教室の講師業をスタートしました。
「自由に書いてみよう」を合言葉に、大きなホールに長机と座布団を並べ、にぎやかな中で集中してレッスンを行いました。レッスン終了後、ホールで遊んで帰る子もいました。この自由に書に向き合う空間が、現在の「アトリエわんぱく」の原点です。
地域と共に歩んだ17年、そして新たなスタート
わんぱくクラブでの書道教室は、17年にわたり地域の子どもたちに愛されてきました。
2024年3月、わんぱくクラブが閉園となったとき、新しい活動場所を探しました。そして見つけたのが、板橋区役所前から徒歩2〜3分の現在のアトリエです。幼児教室の名前「わんぱく」を継がせてもらい、「アトリエわんぱく」として新たなスタートを切りました。
2024年5月、私は新しいアトリエで「アトリエわんぱく」を再スタートさせました。場所は変わっても、「わんぱくクラブ」の理念は引き継いでいます。
現在は月に3回、木曜日(2026年4月から水曜日に変更予定)に書道教室を開催しています。
2008年から数えて18年。私は一貫して板橋区で子どもたちの成長を見守り続けてきました。
「また教えてほしい」と戻ってくる生徒たち
地域密着の書道教室として18年。私のもとには、卒業した生徒が再び訪れることも少なくありません。
8年前に辞めた子が、「先生、また習字を教えて!」と来てくれたこともありました。思い立ってパッと足を運んでくれる場所になれていることが、本当にうれしいですね。
8年のブランクがあっても、「また教えてほしい」と思える場所。それは、私が生徒一人ひとりと築いてきた信頼関係の証だと思っています。
また、アトリエわんぱくは月謝制だけでなく、都度払い制も導入しています。月に3回来るのであれば月謝は8,000円、1回ごとの支払いも可能で、1回につき受講料3,000円としています。
月謝に加え、単発の都度払い制も導入し、午後3時〜6時の開室時間の中で都合がいいタイミングで通ってもらえるようにしています。
忙しい日常の中でも、「今日は時間ができた」と思ったときに気軽に通える。この柔軟な仕組みが、長く通い続けられる理由の一つだと考えています。
地域の学校や施設との連携
私の活動は教室内にとどまりません。区内の小学校での出前授業、特別支援教室専門員としての活動など、地域全体で子どもたちの成長をサポートしています。
区内小学校で、書初めの時期に出前授業を行う他、書写指導も行っています。また、都内の小中学校で特別支援教室専門員も務めており、保護者向けの講演会も行っています。
教室という枠を超えて、学校現場でも書道の楽しさを伝える。地域の教育に深く関わることで、より多くの子どもたちに書道の魅力を届けたいと思っています。
書道を愛するすべての人にとって、開かれた場所でありたい。体調面などから出歩くのが難しい高齢者のために、老人ホームへ出向くことも構想しています。
子どもだけでなく、高齢者や体が不自由な方にも書道の楽しさを届けたい。この思いが、地域との絆をさらに深めています。
季節のイベントで地域とつながる
アトリエわんぱくでは、季節ごとのワークショップも充実させていきます。
夏は「Tシャツやうちわに筆で字を書こう」、お正月は「大きな紙に大きな筆で大きな字を書こう」など、季節ごとのワークショップを企画しています。イベントのみの参加も可能です。
「大きな紙に大きな筆で大きな字を書こう」という企画は、全身を使ってダイナミックに表現します。また、ダンスをしている子から「自分で書いたTシャツで踊りたい」とリクエストがあったことから、Tシャツイベントをスタートしました。
生徒の声に耳を傾け、「やりたい」を実現する。この姿勢が、子どもたちの創造性を引き出し、地域との絆を深めていると感じています。
さらに、春にはアトリエでの作品展、秋には板橋区民書道展への出展など、日頃の成果を披露する場も用意しています。
アトリエは個展などができるスペースになっており、月に1回アート作品の展示や販売もあります。そうした環境を活用して、子どもたちが書いた作品の作品展をやってみたいと思っています。
地域のアートスペースとしての役割も果たしながら、書道を通して地域文化の発展に貢献していきたいと考えています。
これからも板橋で、子どもたちの成長を見守る
今後、私はオンラインレッスンや出張講座にも力を入れたいと考えています。
多くの人が書道に親しめるよう、新しい形での指導も模索していきたいと思っています。
地域密着でありながら、新しい技術も取り入れて、より多くの人に書道の楽しさを届けたい。この思いが、アトリエわんぱくの未来を照らしています。
まとめ
2008年から18年。私は板橋区で一貫して子どもたちの成長を見守り続けてきました。
幼児教室「わんぱくクラブ」での16年、そして新たなアトリエでの活動。場所は変わっても、「自由に書いてみよう」という理念は変わりません。
8年ぶりに戻ってくる生徒、気軽に通える都度払い制、季節ごとのワークショップ、学校での出前授業。地域との深い信頼関係が、アトリエわんぱくを支えています。
板橋で18年。これからも私は、地域と共に子どもたちの「書きたい」気持ちを応援し続けます。
アトリエわんぱく
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