シニア世代にこそおすすめ!書道で心と体を整える5つの理由

河邊真

河邊真

テーマ:レッスン

新しいことを始めるのに、「もう遅い」ということは決してありません。筆を持ち、墨の香りに包まれる豊かな時間を、これからの人生のパートナーにしてみませんか。まずは一歩、書道の扉を開いてみませんか?


1. 脳の活性化と認知症予防への期待


書道は、ただ字を書くだけの作業ではありません。お手本を見て、字形やバランスを理解し、それを再現するために手を動かす——この一連の流れは、脳の複数の領域を同時に使う複雑な作業です。



特に、前頭葉(思考や判断を司る部分)、頭頂葉(空間認識を担う部分)、運動野(手の動きを制御する部分)などが連携して働きます。このような脳の広範囲を使う活動は、認知機能の維持や向上に役立つと考えられています。



実際、高齢者を対象とした研究では、継続的に書道を行うことで記憶力や集中力が改善されたという報告もあります。もちろん、書道だけで認知症を完全に予防できるわけではありませんが、日常生活に取り入れる「脳トレ」の一つとして、とても有効な活動と言えるでしょう。


2. 心の安定とストレス解消


現代社会では、若い世代だけでなく、シニア世代もストレスを抱えています。家族のこと、健康のこと、将来への不安…。そんな時、書道は心を落ち着ける効果的な手段となります。


筆を持ち、一画一画に集中していると、自然と雑念が消えていきます。墨の香り、紙の質感、筆の感触、これらすべてが五感を通じて心を「今、この瞬間」に引き戻してくれるのです。これは、マインドフルネスや瞑想に近い効果があると言われています。


私が主宰する「アトリエわんぱく」でも、この「リラックスできる雰囲気」を何よりも大切にしています。上手く書こうと気負う必要はありません。墨の香りに包まれながら、筆を走らせる心地よさを感じていただければ、それだけで十分です。


3. 姿勢改善と健康効果


書道というと「座って書くだけ」と思われがちですが、実は全身運動に近い要素を含んでいます。美しい文字を書くためには、まず姿勢を正すことが基本となります。背筋をすっと伸ばし、肩の力を抜き、腰を安定させる。この姿勢が、実は健康にとても良い影響を与えます。


背筋が伸びると胸が開き、自然と呼吸が深くなります。深い呼吸は副交感神経を優位にし、血行を促進させる効果があります。また、筆を運ぶ動作は、手首だけでなく腕全体、時には肩や背中の筋肉も使います。大きな文字を書く時には、立ち上がって全身を使うこともあります。


無理な運動は長続きしないこともありますが、書道なら静かな空間で、自分の体力に合わせてマイペースで取り組むことができます。姿勢を正して文字を書く習慣は、日常生活での姿勢改善にもつながり、肩こりや腰痛の軽減にも役立つかもしれません。


4. 自己表現と達成感


定年退職などを機に社会的役割が変化すると、「自分らしさとは何か」を見失いそうになることがあります。そんな時、書道は新たな自己表現の場となり、大きな達成感を与えてくれます。


一般的な書道教室では、決まったお手本を忠実に再現することが求められることが多いですが、私の教室「アトリエわんぱく」の方針は少し異なります。「書きたい字を自分で決める」ことを大切にしています。好きな言葉、心に響いた詩、家族への感謝の気持ちなど、何を書くかはあなた自身が決めるのです。


自分で選んだ言葉を、心を込めて書き上げ、最後に自分のハンコを押して作品として完成させる。その瞬間の達成感は格別です。「私にもこんな表現ができるんだ」という発見は、日々の生活に新たな活力を与えてくれるでしょう。


5. 社会的つながりの構築


シニアライフにおいて、社会的な孤立を防ぎ、他者とのつながりを保つことは非常に重要です。書道教室は、単に技術を学ぶ場であるだけでなく、同じ趣味を持つ仲間と出会えるコミュニティでもあります。


教室に通うことで、普段の生活圏では出会わないような世代や背景を持つ人々と交流が生まれます。「アトリエわんぱく」には、幼児から大人まで幅広い年齢層の方が集います。8年前に教室を離れた子どもが、また戻ってきてくれたこともありました。そんな温かいつながりが、この教室の宝物です。


また、教室での作品発表や地域の展示会などに参加することも、社会との接点を持つ良い機会となります。自分の作品を誰かに見てもらい、感想をもらうことは、社会参加への第一歩でもあります。


まとめ


ここまで、シニア世代の方に書道をおすすめする5つの理由をご紹介してきました。脳の活性化、心の安定、姿勢改善による健康効果、自己表現による達成感、そして社会的なつながりと、書道にはこれほど多くのメリットがあるのです。


私が主宰する「アトリエわんぱく」は、東京都板橋区にて、原則木曜日の15:00~18:00に開室しています(2026年4月以降は水曜日に変更予定)。都度払いの制度もありますので、まずは気軽に一度体験してみてください。



また、季節ごとのワークショップでは、Tシャツやうちわに文字を書いたり、大きな紙に全身を使って書いたりといった、書道の枠を超えた楽しい体験もご用意しています。特別支援教室専門員としての経験も活かしながら、一人ひとりのペースに合わせた指導を心がけています。




アトリエわんぱく
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河邊真(書道家)

アトリエわんぱく

年齢やレベルを問わず、書きたい字を自分で決める自由な書道教室。生徒の自主性を尊重し、特性にも寄り添いながら柔軟に指導。自分のペースで通える都度払い制も導入し、安心して自己表現できる場づくりを目指します

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