再訪できる海外リゾートの海洋散骨~また行きたいと思える場所~

村田光史

村田光史

テーマ:散骨

海洋散骨のその後~再訪がもたらす心の変化


「また、あの海に行こうと思ったんです。」


そう語ったのは、数年前に母親を海洋散骨で見送った女性です。

故人を海に還すという散骨で供養を行ったあと、その場所を再び訪れる人がいます。それは亡くなった人を想い、あらためて向き合うための訪問です。

お墓に納骨する供養とは異なり、散骨には「ここで一区切り」という明確な終点はありません。時間をかけて向き合っていく中で、心の整理が進んでいくという特徴もあります。

実際に散骨を行った場所を再び訪れてみたとき、人はどんなことを感じ、どのような心の変化があるのでしょうか。

散骨した場所をもう一度訪れる意味


散骨をした場所を再び訪れることに、明確な決まりごとはなく、法要を行う必要もありません。ただその場に立ち、手を合わせたり、故人を想うだけで十分なのです。

実際に、再訪によって心が少し軽くなったという声もあります。

ある男性は、5年前に父を海洋散骨で見送ったあと、家族旅行で散骨した海を訪れたそうです。「波の音を聞いているうちに、父がそこにいるような気がして。不思議と気持ちが落ち着いたんです」と語ってくれました。

また、別の女性は、祖母を見送った海を命日ごとに訪れています。「仏壇の前より、ここの方が自然に話しかけられる気がするんです。風や波の音が、祖母の声のようにも感じられて」と話します。

このように、散骨後の再訪は、形式にとらわれない「心の供養」として広がりを見せています。

供養は、何か特別なことをしなければいけないものとは限りません。日常の中でそっと故人を思い出す、そんな静かな時間もまた、立派な供養のひとつです。

こうした自由で柔軟なかたちが、今の時代にはより自然に求められているのかもしれません。

お墓を持たずに散骨を選択する背景


お墓を持つことには、もちろん一定のメリットがあります。

たとえば、遺族が集まりやすいことや、法要を行いやすいことなど、供養の場として明確な場所があることは安心につながるでしょう。

一方で近年は、お墓の維持や継承が難しくなりつつあります。維持管理費用、遠方への移動の負担、継承者の不在といった現実的な問題から、「お墓を持たない」という選択をする人が増えています。

その代わりの選択肢として注目されているのが、散骨や自然葬といった「自然に還す」かたちの供養です。目に見えるものを残すのではなく、故人を心の中で大切にしていくのです。

散骨をした場所は、別れの場であると同時に、故人とのつながりを感じたり、また会いに行きたくなるような場所として心に残り続けます。実際にその場に立ってみると、故人との記憶がよみがえり、伝えきれなかった想いを、あらためて心の中で整理することもできます。

こうした再訪の時間は、「供養の続き」として、日常の中で故人と向き合い続けるための手段となるでしょう。

海外リゾート散骨~散骨した海をもう一度訪れる


こうした再訪の体験を、より自然に、心の負担なく叶えられるのが「海外リゾート散骨」です。

海洋散骨は、「一度見送ったら終わり」というイメージを持たれがちです。けれど、旅先として人気のあるリゾート地での散骨なら、「また行きたくなる場所」として、再訪がしやすいという特徴があります。

弊社の海外リゾート散骨エリアである、フィリピンのセブやボラカイ、フィンランド、オーストラリアなどは観光地としての魅力にあふれた場所です。だからこそ、故人を見送ったあとも、思い出の地として再び訪れる人が少なくありません。

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「また、あの海に会いに行こう」「あの人が還った空を見に行こう」

そう思える場所があることは、供養における「心のよりどころ」になります。それは、観光やレジャーとは違う、心の旅としての時間です。

旅の中に祈りを込めることで、自然と心が整い、祈ることでその旅が、故人とのもうひとつの時間へと変わっていきます。それは、残された人が自分のペースで向き合っていける、心の整理の時間でもあります。

海外リゾート散骨とは、そうした想いに応え、「また会いに行ける場所」として心に残す、新しい供養のかたちです。

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Mybestpro Members

村田光史
専門家

村田光史(散骨代行)

合同会社KOKESHI Arts 海外リゾート散骨 海と森のセレモニー

希望する外国への散骨が可能か調査し、骨の粉砕や法的手続きを代行。葬儀は動画に収め、散骨証明書と共に遺族へ送付する。シニアライフパートナーの資格を持ち、墓じまいなどシニアとその家族の悩みにも幅広く対応。

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