海外散骨事情~フランス編~

村田光史

村田光史

テーマ:散骨

フランスで広がる散骨という選択肢


ヨーロッパでも進む自然葬の広がり


近年、伝統的なお墓に代わる供養の方法として注目されているのが「散骨」です。これは日本に限らず、ヨーロッパ各国においても、故人を自然に還す方法として選ばれています。

関連記事:【海外の散骨事情~ヨーロッパ諸国編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/cwfyyqg73

関連記事:【海外散骨事情~イギリス編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/u9-fj_lhsn

関連記事:【海外散骨事情~イギリス・リゾート地編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/wnqdx--jl9s

関連記事:【海外の散骨事情~オランダ編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/yj0jvpdbjm

関連記事:【海外の散骨事情~フィンランド編①~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/2i84_oya2v3

関連記事:【海外の散骨事情~フィンランド編②~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/uz0yk10ezn6

関連記事:【海外散骨事情~イタリア編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/4ee25u65uo

関連記事:【海外散骨事情~スイス編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/4ud5y3eh7


そして、フランスでも散骨は多くの人々に支持されている供養方法です。詩人や画家が「死」や「別れ」をテーマに作品を生み出してきたこの国では、人生や死を穏やかに受け入れる独自の死生観が根付いています。

火葬の増加とともに、遺灰を自然に還す散骨という方法が注目されており、墓地の維持管理の負担軽減や、環境への配慮といった理由も後押ししています。

フランスにおける散骨の背景


フランスでは長年、カトリックの影響を受け、教会の墓地に埋葬されることが一般的でした。家族が代々同じ墓に入ることが当たり前とされていましたが、近年では火葬を選ぶ人が増えてきました。

その背景には、都市部における墓地不足、埋葬にかかる費用の増加、環境意識の高まりなどが影響しています。供養の形も多様化し、個々の価値観やライフスタイルに合わせて選べるようになった現代では、自然と一体となる散骨が注目されているのです。

故人の思い出や生き方を大切にするフランスの人々にとって、「自然に還る」という理念に共感する声が増えており、地中海沿岸のコート・ダジュールやブルゴーニュなど、美しい自然の中での散骨が行われています。

また、フランスでは「死=終わり」ではなく「新たな形での継続」と捉える考え方も根付いており、散骨地を訪れて新たな思い出を作るという発想も自然と受け入れられています。

このように、従来の墓地埋葬にとらわれない、自由な供養の形が広がる中で、散骨は「自然に還る、美しい別れのかたち」として、今後も多くの人々に選ばれていくでしょう。

フランスの散骨に関する法律


フランスでは、散骨に関する法律が明確に定められています。特に公共の場での散骨には厳しい制限があり、【地方自治体一般法典(Code Général des Collectivités Territoriales)】第L2223-18-2条により規定されています。

1. 遺灰の取り扱いについて


フランスでは、火葬後の遺灰の取り扱いについて、以下の方法が認められています。

  • 墓地内の納骨堂や埋葬区画に埋葬する
  • 火葬場に併設された追悼施設に納める
  • 自然環境に散骨する(条件付き)


2. 公共の場での散骨は禁止


公共の道路、公園、都市部の河川などでの散骨は禁止されています。たとえばセーヌ川などの観光地における散骨も、公共の場と見なされ、法律で禁止されています。

海洋散骨についても厳密な規定があり、以下の条件が設けられています。

  • 海岸から300メートル以上離れた海域で実施すること
  • 水溶性の容器を使用する場合は、海岸から6キロメートル以上離れた海域で散骨すること


これらの規則を守らない散骨は、罰則の対象となる可能性があるため、注意が必要です。

3. 散骨を希望する際の注意点


フランスで散骨を希望する場合は、まず地方自治体や環境保護団体に相談し、適切な手続きを踏む必要があります。都市部や観光地での無許可散骨は違法となるため、慎重な対応が求められます。

事前に自治体や専門業者へ相談し、法令を遵守した形での散骨を行うことが大切です。弊社のような専門の散骨業者をご利用いただくことで、安心して故人を見送ることが可能になります。

フランスでの散骨に適した地域


フランスには、大西洋や地中海に面した散骨に適した地域が多く存在しています。

1. 大西洋側


  • ブリタニー半島(Bretagne):荒々しい海岸線と伝統的な港町
  • ノルマンディー(Normandie):歴史ある海岸線と美しい景観
  • ラ・ランド(Les Landes):広大な砂丘とビーチ、自然が魅力


2. 地中海側


  • コート・ダジュール(Côte d'Azur):ニース、カンヌ、サントロペなどの洗練されたリゾート地
  • プロヴァンス(Provence):ラベンダー畑やぶどう畑が広がる穏やかな自然


3. 内陸部の自然


  • アルプス地方のアンシー湖やシャモニー周辺
  • オーヴェルニュ地方の森林地帯と澄んだ湖


関連記事:【海外散骨事情~フランス・リゾート地編~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/fthuf2a12dpp


また、これらのリゾート地は、散骨後も遺族が訪れることができ、旅行とともに故人を偲ぶことができる場として人気です。

関連記事:【ひろゆき氏がハワイに散骨 海外散骨の意外な利点とは?】https://sea-forest-ceremony.com/blog/ft1ohzacc

関連記事:【海外リゾート散骨の魅力~フィリピン・フィンランド・オーストラリアでの散骨と供養~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/8dt-v8-ejb

関連記事:【海外リゾート散骨と海洋散骨の魅力】https://sea-forest-ceremony.com/blog/l7hfsmuslo0h

関連記事:【フィリピン・セブ島での散骨とお墓参り~故人を弔い旅行も楽しもう~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/a_nycvkv8q

関連記事:【再訪できる海外リゾートの海洋散骨~また行きたいと思える場所~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/4ot5cba68y_6


海と森のセレモニーによるフランスでの代理散骨


海と森のセレモニーでは、フランスでの代理散骨を承っております。現地の法規制や手続きに精通したスタッフが対応し、ご遺族の皆様に代わって適切な形で散骨を行います。

必要書類の準備や環境への配慮、現地当局との連携など、すべての工程をサポートいたします。フランスでの散骨をご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。自然へと還る、美しい供養をお手伝いさせていただきます。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村田光史
専門家

村田光史(散骨代行)

合同会社KOKESHI Arts 海外リゾート散骨 海と森のセレモニー

希望する外国への散骨が可能か調査し、骨の粉砕や法的手続きを代行。葬儀は動画に収め、散骨証明書と共に遺族へ送付する。シニアライフパートナーの資格を持ち、墓じまいなどシニアとその家族の悩みにも幅広く対応。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

理想のエンディングをかなえる海外リゾート散骨の専門家

村田光史プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼