墓じまいからの檀家離れ~戦後から現代の葬送文化と寺院の経営悪化~
変化する供養のかたち~レンタル墓・サブスク墓という新しい選択肢
従来のお墓にとらわれない供養スタイル
近年、墓石を購入して建てる従来の方法ではなく、柔軟に供養したいと考える人が増えています。そんな中で注目を集めているのが「レンタル墓」や「サブスク墓」という新しい供養のスタイルです。
レンタルとサブスクは混同されがちですが、実は異なる点があります。
レンタルは、モノやサービスそのものを一定期間借りて料金を支払う仕組み。一方サブスクは、月額などの定額を支払い、サービスを利用する権利を継続して得る形式です。返却期限があるレンタルに対し、サブスクは支払い続けている間、制限なく利用可能という違いがあります。
サブスクは新聞や雑誌の定期購読から始まり、今では衣服・音楽・動画など多岐に広がっています。その波が供養にも及んでいるのです。
レンタル墓やサブスク墓は、あらかじめ決めた期間内でお墓を借りたり、利用権を購入するという新しい供養方法です。契約更新や途中解約もできるため、時代のニーズに合った柔軟な対応が可能です。購入型のお墓に比べ、費用や管理の負担も少なく、契約終了後に撤去費用が不要である点も魅力といえます。
レンタル墓とは〜特徴と利点・注意点
レンタル墓は、5年・10年などの契約期間を設定し、その間お墓を借りて遺骨を納める仕組みです。供養や管理は遺族が行い、期間終了後はお墓を返却し、遺骨は遺族へ戻されます。その後は永代供養や散骨、手元供養など、さまざまな供養方法を選ぶことができます。
レンタル墓のメリット
- 費用が抑えられる
- お墓の継承者が不要
- 墓じまいが不要
- 見た目は一般的なお墓と同様
- 気に入れば購入も可能
関連記事:【永代供養とは~費用やメリット・デメリット~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/z5cm51egx
関連記事:【墓じまいからの檀家離れ~戦後から現代の葬送文化と寺院の経営悪化~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/znj7ved4s
レンタル墓のデメリット
- 破損時に自己負担が必要な場合がある
- 期間終了後の供養方法を事前に決めておく必要がある
サブスク墓とは〜定額制で利用できる新しい形
サブスク墓とは、月額などの定額を支払い、墓石代や管理費なしでお墓を利用できるサービスです。必要な期間だけ契約し、柔軟に利用できます。中には法要を追加料金なしで行ってくれるところもあります。
サブスク墓のメリット
- 費用が抑えられる
- 好きなだけ利用できる
- 自分の供養期間を生前に決められる
サブスク墓のデメリット
- 解約後は永代供養墓に合祀されることが多い
- お寺や霊園の経営状況によっては継続が不安定
- 導入している霊園や寺院がまだ少ない
関連記事:【霊園やお寺の経営危機~理由から改葬先まで~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/cz2wcxuzmnhh
スマホ納骨や散骨〜さらに広がる新しい供養
近年では、スマホのみで納骨や法要を行えるサービスも登場しています。オンラインでの法要や月額料金での管理が可能な一方で、実際に現地での墓参りはオプションになる場合もあり、物理的な拠り所が必要な方には不向きかもしれません。
このように供養のかたちは多様化しており、自分に合った方法を選ぶことができる時代です。
従来のお墓は承継や管理の負担、墓じまいなど将来的な費用面の問題が付きまといます。それに対し、レンタル墓やサブスク墓は、そのような負担を軽減し、自由な供養を可能にしてくれる新しい選択肢です。
もう一つの選択肢〜散骨という供養
レンタル墓・サブスク墓と並び、注目されているのが「散骨」です。
遺骨を自然に還すことで、墓じまいの必要もなく、管理の心配もありません。近年では、散骨を選ぶ人が増えており、中でも弊社が提供する海外リゾート散骨は、美しい海に還るという新たな供養の形を提供しています。
煌びやかな海とともに迎える旅立ちは、故人にとっても遺族にとっても特別なものとなるでしょう。さらに、散骨地を訪れることで、供養を兼ねた思い出づくりも可能です。
関連記事:【海外リゾート散骨の魅力~フィリピン・フィンランド・オーストラリアでの散骨と供養~】https://sea-forest-ceremony.com/blog/8dt-v8-ejb
関連記事:【海外リゾート散骨と海洋散骨の魅力】https://sea-forest-ceremony.com/blog/l7hfsmuslo0h
自分らしい供養を選ぶ時代へ
お墓とは、単に墓石がある場所ではなく、「想いを形にする場所」です。
レンタル墓・サブスク墓・散骨・スマホ納骨といった新しい供養方法は、時代や家族構成に合った柔軟な選択肢を私たちに与えてくれます。
今だけでなく、将来も見据えて、自分らしい供養を選びましょう。そして、家族や大切な人とよく話し合いながら、最適な形を見つけていきたいものです。



