8/21(水)本日の貴金属市況〜金相場が続伸、新たな史上最高値を更新
リファスタ 貴金属・ダイヤモンド 週次レポート|2026年4月11日号
2026年4月11日(土)|対象期間:4月3日〜4月10日
今週のサマリー
- 米・イランの2週間停戦合意で水曜に+898円の急騰、翌日に-560円の急落。今週の最大振れ幅は946円、通常の2倍超。
- 停戦は暫定的で、レバノンは対象外。ホルムズ海峡の実質再開も進んでおらず、「緊張と安堵が交互に来る」相場が続いた。
- それでも金は2年前の倍以上。週末終値26,607円は、長期トレンドの中では依然として高値圏にある。
今週の国内金価格 日次推移
| 日付 | 価格(円/g) | 前日比 | 主な要因 |
|---|---|---|---|
| 4/3 (木) | 26,191 | -297 | トランプ「石器時代に戻す」発言で軍事緊張激化 |
| 4/6 (月) | 25,945 | -246 | 交渉期限再延長も双方強硬、膠着感で続落 |
| 4/7 (火) | 26,188 | +243 | 停戦交渉の行方を見極める買い戻し |
| 4/8 (水) | 26,891 | +703 | パキスタン仲介で米・イラン2週間停戦合意 |
| 4/9 (木) | 26,331 | -560 | 「暫定停戦」と市場冷静化、レバノン除外が判明 |
| 4/10(金) | 26,607 | +276 | イスラエルのレバノン大規模攻撃で再び緊張 |
- 週間始値(4/3):26,191円
- 週間終値(4/10):26,607円
- 週間高値(4/8):26,891円
- 週間安値(4/6):25,945円
- 週間変化:+416円 / +1.6%
- 最大振れ幅:946円(通常300〜500円の約2倍)
今週の国際金価格(XAU/USD)
| 日付 | 終値(USD/oz) | 前日比 |
|---|---|---|
| 4/3 | 4,676 | +0.03% |
| 4/6 | 4,650 | -0.57% |
| 4/7 | 4,706 | +1.22% |
| 4/8 | 4,848 | +3.01% |
| 4/9 | 4,767 | -1.68% |
| 4/10 | 4,751 | -0.32% |
- 週間変化:4,676 → 4,751(+1.6%)
- 週間高値:4,848(4/8)
- 週間安値:4,650(4/6)
- ※4/8の+3.01%は、3月19日以来最大の日次上昇幅。
今週の為替・金利
USD/JPY
- 今週のレンジ:158.15〜159.90円
- 週末終値:159.05円
- 方向感:停戦合意直後に「有事のドル買い」が巻き戻され、158円台前半まで円高が進行。その後はじわじわ戻し。大きな方向転換はなく、159円前後での推移が続いた。
米国10年債利回り
- 今週のレンジ:4.25〜4.37%
- 週末:4.32%
- 方向感:停戦合意で原油急落→インフレ懸念後退→利回り低下。利下げ期待が「じわり復活」している局面。金にとってはプラス材料。
今週の最大ニュースとその影響
4月8日(水)米・イラン 2週間停戦合意
- 何が起きたか:トランプ大統領が「48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ攻撃する」と最後通牒を突きつけた直後、パキスタンのシャリフ首相がXで停戦を呼びかけ。期限寸前で米国・イランの両者がこれを受け入れ、2週間の暫定停戦が成立。
- 市場への影響:原油は100ドル超から95ドルに急落。ドルは「有事のドル買い」巻き戻しでドル安。10年債が4.37%から4.25%に低下。金(ドル建て)は「ドル安+金利低下」のダブル追い風で4,848ドルまで急騰。
- なぜ翌日急落したか:停戦合意は「2週間の暫定的なもの」であり、恒久停戦ではない。レバノンでの戦闘は停戦対象外であることが判明。イスラエルは9日にレバノンに対し過去最大規模の攻撃を実施。ホルムズ海峡の実質再開が進んでおらず、「期待」と「現実」のギャップから-560円の急落を招いた。
- 杉の見方:この「急騰→急落」は、市場が期待と現実の間を行き来している典型的なパターン。来週のパキスタン交渉の進捗が、次の方向性を決める鍵となる。
ダイヤモンド市場 週間総括
Rapaport 4月9日号(最新)
- パスオーバー(ユダヤ教祝祭)で市場は薄商い。インド3月ポリッシュ輸出は前年比-69%と大幅減。
- 4月8日「World Diamond Day」に業界がSNSで一斉発信。NDC主導の初年度キャンペーン。
- Petra Diamonds 41.82ctブルーダイヤが高値成立。Chow Sang Sangは金価格上昇により利益+113%。
- ファンシーシェイプ:2ct以上のロングファンシー(オーバル・マーキー・エメラルド)が好調。マーキーが最高値でプレミアム付き。プリンセスカットは引き続き弱い。
- ロシア調査会社Kept予測:2026年はダイヤ業界の転換年になる可能性。大粒投資需要や鉱山生産削減が回復要因。
テクニカル分析と来週の予測
- 14日RSI(ドル建て金):水曜の急騰で一時55超え。現在は50前後の中立ゾーン。
- MACD:短期線がシグナル線を上抜けしかけたが失速。ゼロライン近辺で膠着。
- 来週の国内価格予測レンジ:
- 強気(交渉決裂・レバノン拡大):27,000〜27,500円(確率25%)
- 中立(交渉継続・膠着):26,000〜26,800円(確率50%)
- 弱気(恒久停戦に前進・CPI好転):25,300〜26,000円(確率25%)
来週の注目イベント
- 4/10〜 パキスタンで米・イラン交渉が本格開始。恒久停戦の行方。
- 4/10 米3月CPI発表(インフレ再燃なら金の逆風)。
- 週内 レバノン情勢の拡大リスク(停戦対象外)。
- 週内 ホルムズ海峡の実質再開が進むかどうか。
- 4/15頃 パスオーバー明けでダイヤモンド市場の取引が回復するか。
杉CEOの「今週の一言」
- 今週も一週間お疲れ様でした。リファスタの杉です。
- 「停戦で上がって、停戦で下がる」。今週は市場の「期待」と「現実」が交錯する典型的な一週間でした。
- ここで1つ、数字を見てください。2024年4月は11,914円、2025年4月は15,600円、そして2026年4月10日は26,607円。2年で倍以上です。
- 今週の乱高下も、この大きな流れの中では「高値圏の小さな波」にすぎません。
- 大切なのは「自分がいくらで持っているか」を起点に、冷静に考えることです。十分な利益が乗っているなら、今の水準は立派な売り場と言えます。
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- このレポートが、皆さんの一日の判断材料となれば幸いです。良い週末を。
※本レポートは情報提供を目的としており、投資・売却の判断を推奨するものではありません。最終的なご判断はご自身の責任でお願いいたします。



