貴金属・ダイヤモンド 週次レポート|2026年4月11日号|リファスタ

杉兼太朗

杉兼太朗

テーマ:金相場

リファスタ 貴金属・ダイヤモンド 週次レポート|2026年4月11日号


2026年4月11日(土)|対象期間:4月3日〜4月10日

今週のサマリー


  • 米・イランの2週間停戦合意で水曜に+898円の急騰、翌日に-560円の急落。今週の最大振れ幅は946円、通常の2倍超。
  • 停戦は暫定的で、レバノンは対象外。ホルムズ海峡の実質再開も進んでおらず、「緊張と安堵が交互に来る」相場が続いた。
  • それでも金は2年前の倍以上。週末終値26,607円は、長期トレンドの中では依然として高値圏にある。


今週の国内金価格 日次推移


日付価格(円/g)前日比主な要因
4/3 (木)26,191-297トランプ「石器時代に戻す」発言で軍事緊張激化
4/6 (月)25,945-246交渉期限再延長も双方強硬、膠着感で続落
4/7 (火)26,188+243停戦交渉の行方を見極める買い戻し
4/8 (水)26,891+703パキスタン仲介で米・イラン2週間停戦合意
4/9 (木)26,331-560「暫定停戦」と市場冷静化、レバノン除外が判明
4/10(金)26,607+276イスラエルのレバノン大規模攻撃で再び緊張


  • 週間始値(4/3):26,191円
  • 週間終値(4/10):26,607円
  • 週間高値(4/8):26,891円
  • 週間安値(4/6):25,945円
  • 週間変化:+416円 / +1.6%
  • 最大振れ幅:946円(通常300〜500円の約2倍)


今週の国際金価格(XAU/USD)


日付終値(USD/oz)前日比
4/34,676+0.03%
4/64,650-0.57%
4/74,706+1.22%
4/84,848+3.01%
4/94,767-1.68%
4/104,751-0.32%


  • 週間変化:4,676 → 4,751(+1.6%)
  • 週間高値:4,848(4/8)
  • 週間安値:4,650(4/6)
  • ※4/8の+3.01%は、3月19日以来最大の日次上昇幅。


今週の為替・金利


USD/JPY

  • 今週のレンジ:158.15〜159.90円
  • 週末終値:159.05円
  • 方向感:停戦合意直後に「有事のドル買い」が巻き戻され、158円台前半まで円高が進行。その後はじわじわ戻し。大きな方向転換はなく、159円前後での推移が続いた。


米国10年債利回り

  • 今週のレンジ:4.25〜4.37%
  • 週末:4.32%
  • 方向感:停戦合意で原油急落→インフレ懸念後退→利回り低下。利下げ期待が「じわり復活」している局面。金にとってはプラス材料。


今週の最大ニュースとその影響


4月8日(水)米・イラン 2週間停戦合意

  • 何が起きたか:トランプ大統領が「48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ攻撃する」と最後通牒を突きつけた直後、パキスタンのシャリフ首相がXで停戦を呼びかけ。期限寸前で米国・イランの両者がこれを受け入れ、2週間の暫定停戦が成立。
  • 市場への影響:原油は100ドル超から95ドルに急落。ドルは「有事のドル買い」巻き戻しでドル安。10年債が4.37%から4.25%に低下。金(ドル建て)は「ドル安+金利低下」のダブル追い風で4,848ドルまで急騰。
  • なぜ翌日急落したか:停戦合意は「2週間の暫定的なもの」であり、恒久停戦ではない。レバノンでの戦闘は停戦対象外であることが判明。イスラエルは9日にレバノンに対し過去最大規模の攻撃を実施。ホルムズ海峡の実質再開が進んでおらず、「期待」と「現実」のギャップから-560円の急落を招いた。
  • 杉の見方:この「急騰→急落」は、市場が期待と現実の間を行き来している典型的なパターン。来週のパキスタン交渉の進捗が、次の方向性を決める鍵となる。


ダイヤモンド市場 週間総括


Rapaport 4月9日号(最新)

  • パスオーバー(ユダヤ教祝祭)で市場は薄商い。インド3月ポリッシュ輸出は前年比-69%と大幅減。
  • 4月8日「World Diamond Day」に業界がSNSで一斉発信。NDC主導の初年度キャンペーン。
  • Petra Diamonds 41.82ctブルーダイヤが高値成立。Chow Sang Sangは金価格上昇により利益+113%。
  • ファンシーシェイプ:2ct以上のロングファンシー(オーバル・マーキー・エメラルド)が好調。マーキーが最高値でプレミアム付き。プリンセスカットは引き続き弱い。
  • ロシア調査会社Kept予測:2026年はダイヤ業界の転換年になる可能性。大粒投資需要や鉱山生産削減が回復要因。


テクニカル分析と来週の予測


  • 14日RSI(ドル建て金):水曜の急騰で一時55超え。現在は50前後の中立ゾーン。
  • MACD:短期線がシグナル線を上抜けしかけたが失速。ゼロライン近辺で膠着。
  • 来週の国内価格予測レンジ:
  • 強気(交渉決裂・レバノン拡大):27,000〜27,500円(確率25%)
  • 中立(交渉継続・膠着):26,000〜26,800円(確率50%)
  • 弱気(恒久停戦に前進・CPI好転):25,300〜26,000円(確率25%)


来週の注目イベント


  • 4/10〜 パキスタンで米・イラン交渉が本格開始。恒久停戦の行方。
  • 4/10 米3月CPI発表(インフレ再燃なら金の逆風)。
  • 週内 レバノン情勢の拡大リスク(停戦対象外)。
  • 週内 ホルムズ海峡の実質再開が進むかどうか。
  • 4/15頃 パスオーバー明けでダイヤモンド市場の取引が回復するか。


杉CEOの「今週の一言」


  • 今週も一週間お疲れ様でした。リファスタの杉です。
  • 「停戦で上がって、停戦で下がる」。今週は市場の「期待」と「現実」が交錯する典型的な一週間でした。
  • ここで1つ、数字を見てください。2024年4月は11,914円、2025年4月は15,600円、そして2026年4月10日は26,607円。2年で倍以上です。
  • 今週の乱高下も、この大きな流れの中では「高値圏の小さな波」にすぎません。
  • 大切なのは「自分がいくらで持っているか」を起点に、冷静に考えることです。十分な利益が乗っているなら、今の水準は立派な売り場と言えます。
  • 週末、落ち着いて考えたい方はLINEでの30秒査定も活用してください。大阪心斎橋店も営業しております。
  • このレポートが、皆さんの一日の判断材料となれば幸いです。良い週末を。


※本レポートは情報提供を目的としており、投資・売却の判断を推奨するものではありません。最終的なご判断はご自身の責任でお願いいたします。

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杉兼太朗
専門家

杉兼太朗(貴金属・宝石・ブランド品買取業)

ラウンジデザイナーズ株式会社 リファスタ

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