6/15(土)本日の貴金属市況〜金の価格構成要因とは?
金相場 週次総括:2026年4月第1週
リファスタ 杉 / 2026年4月4日 公開用
はい、こんにちは。 リファスタの杉でございます。 今回は、2026年4月第1週の金相場・ダイヤモンド市場の週次総括についてとなります。
今週の国内金価格は前週末比プラス8.7%、1グラムあたり2,141円の急騰を記録しました。 3月に記録した年初来安値の24,207円から、1週間でほぼ底打ちを確認しています。 この記事では、今が金を売るべき水準かどうか、そしてダイヤモンド市場の最新動向を解説します。
国内金価格の週次推移 ─ 急騰の実態
まず、田中貴金属工業の店頭小売価格で今週の動きを確認していきましょう。
| 日付 | 価格(1gあたり) | 前日比 |
|---|---|---|
| 3月28日(土) | 24,919円 | -- |
| 3月30日(月) | 25,105円 | +186円 |
| 3月31日(火) | 25,375円 | +270円 |
| 4月1日(水) | 26,645円 | +1,270円 |
| 4月2日(木) | 27,065円 | +420円 |
| 4月3日(金) | 26,703円 | -362円 |
週末の終値26,703円は、前週末の24,562円に対して2,141円のプラス。 率にして前週比プラス8.7%という急騰でした。 週内の最高値と最安値の差は2,146円で、変動率は8.6%。 これは通常の週次変動(300〜500円)の4倍超にあたる統計的な異常値です。
なお、52週移動平均(90日MA)は25,774円ですが、今週の終値はこれを3.6%上回っています。 200日移動平均は21,950円ですから、そこからの乖離率は実に21.6%。 中期的な上昇トレンドは依然として維持されていることが分かります。
国際情勢 ─ 金価格を動かした3つの要因
国際的に見ると、金価格の動きはドル建てでも今週プラス3.8%の上昇でした。 3月28日の4,505ドル/オンスから、4月1日には日中で4,793ドルまで急騰。 この急騰を引き起こした要因は3つあります。
- トランプ大統領の発言
- 4月1日、トランプ大統領がイランとの戦争終結を「2〜3週間以内」と見通したことで、地政学リスクの後退期待が広がりました。市場ではドル安・金利低下が同時進行し、円建て金価格の急騰につながりました。ところが4月2日にはイラン側がこの発言を否定し、4月3日にはトランプ大統領が「石器時代に戻す」という強硬発言を再開。停戦合意は依然として不透明な状況にあります。
- 為替、ドル円の動き
- 今週のドル円は159〜160円台で推移しています。2026年の年初来平均は156.99円ですから、1ドルあたり約3円の円安水準が続いています。円安の局面では、ドル建ての金を円に換算したとき価格が嵩上げされます。これが国内円建て価格の高止まりを構造的に支えています。
- 米国10年債利回りの動向
- 4月1日時点で4.33%と、長期平均の4.25%を上回っています。利回りが高い環境は、金利を産まない金にとって本来は逆風です。しかし今週は地政学リスクが利回りの逆相関を上書きしました。中東でのホルムズ海峡封鎖リスクが続き、ブレント原油は約101ドル/バレルで高止まり。インフレ再燃懸念と安全資産需要が重なった形です。
ダイヤモンド市場の最新動向 ─ 2カラット超が主役
続きまして、ダイヤモンド市場の状況です。 業界ベンチマークを定めるラパポートグループは、ユダヤ教の過越祭(ペサハ)にあたる4月3日の週次価格リストを発行しませんでした。 直近の2026年3月26日号が最新の公式コメントになります。
市場は今、真っ二つに分かれています。 2カラット以上の高品質天然ダイヤモンドは品薄で価格が上昇中です。 マーキーカットは現在ファンシーカットの中で最高値を記録。 ロングクッションは正方形のクッションカットより20〜25%のプレミアムで取引されています。 一方、1カラット未満の小粒ダイヤはまだ軟調な水準にあります。 2025年通年でRAPIインデックス(0.30カラット)は20.3%下落しており、合成ダイヤの普及が1カラット未満市場に影響しています。
供給面では重要なニュースが2つあります。 デビアスが7月1日から原石バイヤーのリストを30%削減すると発表しました。 ロシアのアルロサも2〜10カラットの原石価格が1月以降6〜9%上昇したと報告しています。 カナダのダイヤビック鉱山も23年の操業を終えて閉山しました。 この供給側の引き締まりは、中長期的に高品質な天然ダイヤの価値を支える構造要因です。
まとめ
以上となります。 今週の国内金価格は前週比プラス8.7%で急回復しましたが、年初来高値の29,969円からはまだ約3,300円下の水準です。 中東情勢の不透明感が続く限り、金は安全資産として底堅さを保ちやすい環境にあります。
ダイヤモンドは2カラット超・高品質・GIA鑑定書付きのものが特に引き合いが強い状況です。 手元にある金やダイヤモンドの価値をまず正確に知りたいという方は、ぜひリファスタにご相談ください。 相場の動きに関わらず、皆さまの大切なお品物を公正に評価させていただきます。
毎週日曜日の朝9時に、最新の相場情報をお届けしています。 次回も皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。 リファスタの杉でした。では!



