記録的な高騰と急落を繰り返す「2026年最新の金相場」

杉兼太朗

杉兼太朗

テーマ:金相場

2026年、激動の金相場。歴史的高値と急落から読み解く、賢い「金」との向き合い方


2026年1月、日本の金相場は投資家にとって歴史的なターニングポイントを迎えています。円建て金価格は1月29日に1グラムあたり29,568円という空前の高値を更新。わずか1ヶ月で約22%という、1980年代以来の強力な上昇を記録しました。しかし、その直後には利益確定売りによる急落も観測されており、市場は極めて高いボラティリティ(価格変動)の中にあります。本稿では、この「大相場」の背景を分析し、保有者や投資検討者が取るべき中間的で現実的なアプローチを解説します。

記録的な高騰を支える「3つの構造的要因」


現在の金価格を押し上げているのは、単なる投機ではなく複数の構造的な要因です。

  • 地政学的リスクの拡大:トランプ大統領による関税政策や中東情勢の不透明感が、安全資産としての金需要を強固にしています。
  • 米ドル弱体化と金融政策:FRBによる利下げ予測やドル安局面が、ドル建て資産である金の相対的な価値を高めています。
  • 円安の進行:1ドル154円台へと推移する為替環境が、国内の円建て金価格をさらに押し上げる二重の追い風となっています。


急落が示す市場の過熱感とテクニカルな視点


1月末に発生した急落は、短期間での「買われすぎ」に対する市場の自浄作用と言えます。統計的には「3σ(スリーシグマ)」と呼ばれる、千回に数回しか起こらないレベルの異常な値動きが観測されており、現在は非常に不安定な局面です。

指標名2026年1月の推移投資家への示唆
円建て金価格(1/29)29,568円/g歴史的最高値の更新
1月の月間上昇率+22%1980年代以来の急騰
ドル建て金価格(1/30)4,733ドル/oz1日で12.95%の急落
RSI(相対力指数)80前後から低下短期的な過熱感からの調整


投資家が取るべき「3つの選択肢」とNISAの活用


現在の高値圏でどのように投資に向き合うべきか、自身のライフプランに合わせた手法の選択が重要です。

  • 投資信託(為替ヘッジなし):円安の恩恵をダイレクトに受けたい方に適しています。SBI・iシェアーズ・ゴールドなどの低コスト商品が注目されています。
  • 投資信託(為替ヘッジあり):純粋に金価格の変動のみを享受したい方向けです。為替ヘッジコストはかかりますが、円高局面への備えになります。
  • 金ETF(1540など):東京証券取引所でリアルタイムに売買可能です。手数料効率が良く、機動的な取引に向いています。


特に新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)を活用することで、売却益を非課税にできるメリットは非常に大きく、長期的な資産形成の強力な武器となります。

保有者はどう動くべきか?「コア・サテライト」の考え方


既に金を保有している方にとっては、「全て売るか、全て持つか」の二択ではなく、資産を分けて考えるのが合理的です。

  • コア部分(長期保有):総資産の3~5%程度は、インフレや地政学的リスクへの「保険」として、価格変動に関わらず持ち続ける。
  • サテライト部分(利益確定候補):近年の急騰で増えた分や、直近1年以内に購入した含み益の大きい分については、段階的に利益を確定させる。


結論:戦略的価値の再評価と今後の展望


2026年の金相場は、中央銀行による継続的な購入や、日本国内での個人投資家の参加拡大により、今後も底堅い需要が期待されます。一方で、現在の価格は「52週移動平均線」を大きく上回る高値圏にあることも事実です。

「高すぎて買えない」と完全に機を逃すのではなく、積立投資による時間分散で平均購入単価を抑えつつ、ポートフォリオの一部に金を組み込む。そして、利益が出ている分については、税制優遇措置(年500万円までの特別控除やNISA)を賢く活用しながら、計画的に出口を探る。このバランスの取れたスタンスこそが、激動の時代に資産を守り抜く鍵となります。

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保有されている地金の売却タイミングや、ポートフォリオ内での金の比率についてお悩みの方は、ぜひリファスタへご相談ください。現在の市場環境に基づいたシミュレーションのお手伝いをさせていただきます。

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杉兼太朗
専門家

杉兼太朗(貴金属・宝石・ブランド品買取業)

ラウンジデザイナーズ株式会社 リファスタ

貴金属、宝石、ブランド品を買い取り、価値を正当に評価して次世代へとつなぎます。無料LINE査定や宅配買取にも対応し、急な資金の用立てや、終活、遺品整理といった幅広い顧客のニーズに寄り添います。

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