7/24(水)本日の貴金属市況〜円高と米市場の影響
はい、こんにちは。リファスタの杉でございます。今回は「歴史的高値を更新し続ける金価格の現状と今後の展望」についてとなります。
国内金価格が1グラム2万3000円を超えた背景、46年ぶりの上昇率を記録した国際市場の動向、そして過熱感が漂う今、保有資産をどう動かすべきかの具体的な戦略が分かります。
国内金価格は23,000円台へ。歴史的な高騰が止まらない
国内の金小売価格は、ついに1グラムあたり2万3,094円という史上最高値圏に到達しました。
この歴史的な高値の背景には、国際金価格と為替のダブルパンチがあります。まず国際金価格はオンスあたり4,220ドルを突破し、2025年だけで54%以上の上昇を記録しました。 これは1979年以来、実に46年ぶりとなる記録的なパフォーマンスです。
さらに、国内価格を押し上げているのが「円安」です。ドル円相場は1ドル156円台で推移しており、ドル建ての金価格上昇に為替差益が上乗せされています。 実際、国内価格は年初来で50.91%も上昇しており、理論値に対しても約10%のプレミアムが乗っている状態です。 つまり、海外の相場上昇と円安の恩恵をフルに受けているのが、今の日本の金価格なのです。
米国の利下げ確率「87%」。経済指標の悪化が追い風に
金価格を強力に支えている最大の要因は、アメリカのFRBによる利下げ観測の急激な高まりです。
市場予測では、12月の会合で0.25%の利下げが行われる確率は87%に達しました。 トランプ次期政権の有力人事であるケビン・ハセット氏らがハト派的な姿勢を示しており、市場は2026年末までにさらなる追加利下げを織り込んでいます。 金利がつかない金にとって、低金利環境は最強の追い風となります。
この利下げ期待を裏付けているのが、アメリカ経済の減速を示す具体的なデータです。9月の小売売上高は予想を下回る0.2%増にとどまり、民間企業の雇用も週間で1万人規模の削減が見られるなど、景気の弱含みが鮮明です。 経済不安が高まれば、安全資産である金、そして世界の中央銀行が買い増しを続ける「実物資産」への資金流入はさらに加速します。
「買われすぎ」シグナル点灯。今とるべき売買戦略とは
長期的には上昇トレンドが継続しますが、短期的には「過熱感」への警戒が必要です。
テクニカル指標であるRSI(相対力指数)は70を超えており、これは明確な「買われすぎ」水準を示しています。過去の傾向から見ても、一直線に上がり続ける相場はなく、近いうちに2万2,400円から2万2,700円付近への調整が入る可能性が高い局面です。
そのため、既に金をお持ちの方は、今が「一部利益確定」の絶好のチャンスです。特に2万3,300円を超えてくる場面があれば、保有量の3割から5割程度を現金化し、利益を確保することをお勧めします。逆にこれから購入を検討されている方は、今は焦る場面ではありません。高値掴みを避け、調整局面を待つのが賢明です。リファスタでは、こうした相場の節目を見逃さず、お客様に最適な売却タイミングをご提案しています。
以上となります。
今回は、歴史的な高値を更新する金価格の背景にある「米国の利下げ観測」と「国内の過熱感」について解説しました。
短期的には調整のリスクがありますが、長期的には依然として強い上昇トレンドの中にあります。「そろそろ売却して利益を確定させたい」「手持ちの宝石の価値を知りたい」という方は、ぜひリファスタの無料査定をご利用ください。
リファスタの杉でした。では!



