6/25(火)本日の貴金属市況〜 金価格上昇に続き、プラチナとパラジウムも注目の動きを見せる!
金価格は4,379ドル台から大幅下落、トランプ大統領の発言で米中摩擦懸念が緩和
- 2025年10月17日(金曜日)、金価格は2%以上下落し、オンス当たり4,230ドル付近で推移しました。これは同日序盤に記録した過去最高値4,379.60ドルから大幅に後退した水準です。背景には、米中貿易摩擦の緩和観測があります。ドナルド・トランプ大統領が「中国製品への100%関税は持続不可能」と述べ、習近平国家主席との会談を示唆したことで、貿易問題のエスカレーション懸念が和らぎました。ただし、トランプ大統領は中国による希少地金輸出規制を米中関係悪化の要因に挙げています。
- 2025年に入って以降、利下げ期待や政府閉鎖、地政学的リスク、安全資産需要、中央銀行の買い増し、ETF流入が相まって、金価格は前年比で60%以上上昇しています。現在、市場は今月中の連邦準備制度による25ベーシスポイントの利下げ、さらに12月の追加利下げを織り込んでいます。
日本円は1ドル=150円を突破、上田日銀総裁の発言と安全資産需要が後押し
- 2025年10月17日(金)、日本円は1ドル=150円を突破し、約2週間ぶりの高値を付けました。日銀の上田和夫総裁が「経済見通し次第では利上げの用意がある」と発言し、今月の政策会合を前に慎重姿勢を見せたことが買い材料となりました。
- また、米国の関税リスクや政局不透明感を背景に、安全資産としての円需要が強まっています。市場は日銀が10月会合で利上げに踏み切る可能性は低いと見ていますが、10月21日の新首相選出を巡る政局も注目点です。
- 対外要因としては、米中摩擦や米政府閉鎖、米利下げ観測が円の買い材料となっています。10月3日時点では、カナダドル対米ドルが0.7167で推移、同時期に円は1ドル=150円を超えていました。[1][7]
米国10年債利回りは4%超に上昇、リスク回避需要で乱高下
- 2025年10月17日、米10年債利回りは4%を超える水準まで上昇しましたが、セッション前半には3.93%台まで一時低下しました。その後、地域銀行の好決算を受けて安心感が広がり、債券市場では買いが進むなど乱高下の展開となりました。
- 加えて、米中関係改善観測により一時的に安全志向が後退しました。なお、連邦政府閉鎖の影響で経済指標の発表が先送りされており、来週で4週目に突入する見通しです。金融政策面では、今月末のFOMC会合で25ベーシスポイントの利下げがほぼ確実視されています。
実勢データまとめ
| ヘッダー1 | ヘッダー2 | ヘッダー3 |
| 金価格 | 10月17日終了時点でオンスあたり約4,230ドル | 前年比+60%以上 |
| 日本円 | 10月3日以降、1ドル=150円台で推移 | 上田総裁発言で円買い強まる |
| 米10年債利回り | 3.93%〜4%超 | 金融市場の不安定化で乱高下 |
ポイント解説
- 金は、投資家のリスク選好変化や米中和解観測を背景に調整局面入り。しかし、米金融政策次第では再び上昇リスクを孕む展開。
- 円は、BOJ政策スタンスの変化観測や米リスク回避局面で強含みが続く。
- 米長期金利は、銀行業績・株価動向・安全資産需要により乱高下。今後のFOMC利下げと経済指標発表が焦点。
- 主要金融イベント前後では、各市場が引き続き大きく変動する可能性が高い状況。



