金相場は史上最高値付近へ、FRB利下げ観測と米政府閉鎖リスクで安全資産需要が強まる

杉兼太朗

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テーマ:金相場

金相場は史上最高値付近へ、FRB利下げ観測と米政府閉鎖リスクで安全資産需要が強まる


金市場の現状分析

  • 金は1オンスあたり3,875ドルへ上昇。前日の史上最高値3,897ドルに肉薄。
  • 米政府閉鎖懸念により、「安全資産」への資金流入。
  • ADP雇用やISM指数の弱さにより、経済減速観測が強化。
  • FRBによる年内2回(計50bp)の利下げ観測が金利低下を促進。
  • インフレ圧力が残る中でも、成長鈍化への警戒から実質金利が低下しやすく、金は引き続き上昇基調を保つ可能性。


為替市場と日本情勢

  • 円相場は1ドル=約147.5円と下落。安全通貨としての需要が一服。
  • 自民党による新首相選出が近く、財政政策の方向性が焦点。
  • 家計支援強化 vs 財政規律維持の議論が対立軸。
  • 失業率は2.6%(13か月ぶり高水準)と悪化。雇用の軟化が日本銀行の利上げ判断を難しくしている。
  • 上田総裁は「成長・インフレが見通し通り進展すれば利上げ」と明言。ただし市場は慎重姿勢。


米国債と政策動向

  • 10年債利回りは4.1%で安定。週を通じて7bp低下。
  • 労働市場の軟化と景気懸念がリスク回避を促す。
  • ADPペイロール・JOLTS・Challengerいずれも雇用減速を示唆。
  • ISMサービスPMIも停滞。
  • FRBは利下げサイクルを再開。今後さらに2回の25bp利下げを市場が織り込み。
  • 政府閉鎖が長期化すれば、BLS雇用統計の公表遅れによる市場不透明感が拡大。


投資家向けインサイト

  • 地政学リスク+政策緩和期待により、短期的には金への強気継続。
  • 政治イベント終了後は、ドル円相場は財政方針と米金利動向により上下圧力が変化。
  • 景気減速局面入りを示唆するデータが続けば、債券利回りは4%割れを試す可能性。


まとめ:安全資産へ資金が集まる環境、10月の主要イベントに注目

  • 金・債券・円という「安全資産」群に資金が集まる大きな流れを示す局面。
  • 10月の主要イベント(米CPI、日本の新政権発足、FRB講演)に注目が集まる。

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杉兼太朗
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杉兼太朗(貴金属・宝石・ブランド品買取業)

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