8/7(水)本日の貴金属市況〜金相場4日続落
金相場が史上最高値に迫る動き、背景にFRB利下げ観測と地政学リスク
金価格の動向とその背景
- 金相場は9月12日(金)に1オンスあたり約3,650ドルへ上昇し、史上最高値に迫る動きを見せています
- 背景には、FRBの利下げ観測や労働市場の軟化、地政学リスクがあり、安全資産としての需要が強まっています
- 一方で、為替市場では円が147.4円まで下落し、米国債利回りは4.06%に上昇しています
金市場の動向
- 金は4週連続で上昇し、史上最高値水準に接近
- 米国インフレ率は安定、生産者物価指数(PPI)が予想外に下落
- 失業保険申請件数は4年ぶり高水準となり、労働市場の弱さを反映
- FRBの9月会合で「25bp利下げ」は織り込み済み。市場には「50bp利下げ」観測も浮上
- 中東の紛争激化やロシア・ウクライナ情勢での地政学リスクが買い支え要因
為替市場(円ドル)
- 円は1ドル=147.4円に下落し、前日の上昇を帳消し
- 日米財務当局が「為替は市場主導、過度の変動は望ましくない」と共同声明を発表
- 日本国内では日銀の金融政策方針への注目が続く
- 政治面では石破茂首相が与党内の分裂拡大を背景に辞任を表明
米国債市場の動き
- 米10年債利回りは+3bpで4.06%に上昇
- 利回りは前日の5か月ぶり安値から反発
- CPIは予想通り、加えて失業保険申請増で利下げ観測が強化
- 年末までに2〜3回の利下げ見込みが織り込まれる
- 一部市場参加者は来週の会合で「0.5%利下げ」に賭ける動き
- 20年・30年債を中心に利回り上昇
高まる地政学リスク
- 米国はインドと中国にロシア原油への高関税を課すようG7各国に圧力
- ポーランドは西ウクライナ攻撃中に領空侵犯したロシアのドローンを迎撃と発表
- 中東では紛争がさらに激化
注目ポイントと解説の方向性
- 金価格の史上最高値接近
- FRBの利下げ観測の強まり
- 円安進行とその背景
- 地政学リスクの高まりが相場に与える影響



