8/7(水)本日の貴金属市況〜金相場4日続落
2025年7月第2週 日本国内金価格 週次包括レポート
国内金価格の動向:2025年7月5日〜11日
- 週末終値は【17,398円/g】で終了し、前週比【+2.5%】の上昇
- 国際金価格の上昇(+1.3%)と円安(USD/JPY +2.0%)が要因
- ボラティリティは【1.1%】と安定推移
- 52週移動平均線比で【+12.3%】の高水準を維持
主要貴金属業者における金小売価格の週次推移
- 田中貴金属工業、三菱マテリアル、徳力本店の3社で類似の価格推移
- 週間平均価格:17,047円/g
- 週初値:16,888円/g(7月7日)、週末終値:17,398円/g(7月11日)
- 週間ボラティリティ:188円(1.1%)
- 前月同週比変化率:+1.4%
52週移動平均線(約15,500円/g)と比較して、+12.3%の乖離を記録。これは長期的な上昇トレンドの裏付けとされる。
国際金融市場との連動性
- 国際金価格:$3,310 → $3,352(+1.3%)
- 為替レート(USD/JPY):144.47 → 147.40(+2.0%)
- 米10年債利回り:4.30% → 4.42%(+0.12pt)
- 相関係数
- - 金価格とUSD/JPY:0.71(強い正の相関)
- - USD/JPYと米債利回り:0.88(非常に強い正の相関)
- - 金価格と米債利回り:0.64(中程度の正の相関)
上昇背景にある主な地政学的要因
- ロシア・ウクライナ紛争の長期化による金需要増加
- 米国による関税措置(対カナダ35%など)
- イラン・イスラエル間の緊張高止まり
翌週(7月14日〜18日)の価格動向予測
テクニカル分析(現時点)
- RSI(14日):56.07(中立寄り買い)
- MACD:3.39(買いシグナル)
- ボリンジャーバンド:上限接近(調整リスク)
- ストキャスティクス:54.72(中立)
- ATR(14日):7.49(低ボラティリティ)
価格予測レンジとシナリオ別確率
| シナリオ | 予測価格レンジ | 確率 | 要因 |
|---|---|---|---|
| 強気 | 17,500〜18,000円 | 25% | 米ドル安、地政学リスク拡大 |
| 基本 | 17,200〜17,700円 | 50% | 現状維持、需給均衡 |
| 弱気 | 16,800〜17,300円 | 25% | 米債利回り上昇、リスクオン傾向 |
注目のサポート・レジスタンスレベル
- サポート
- - 第1:17,200円(前日高値)
- - 第2:17,000円(心理的節目)
- - 第3:16,800円(週安値)
- レジスタンス
- - 第1:17,500円(直近高値)
- - 第2:17,700円(年初来高値)
- - 第3:18,000円(心理的節目)
ファンダメンタルおよび季節性要因
- 米国:CPI・小売売上高の発表予定
- 日本:日銀金融政策の影響に注目
- 地政学:NATO首脳会議・米中貿易協議
- 季節性:7月中旬は実需買いが入りやすい時期
リスクと特記事項
高値圏ながら異常値には至らず(3σ内)
- 急激な価格変動の可能性がある条件
- 1. 新たな軍事衝突や制裁
- 2. FRB・日銀の予想外の政策変更
- 3. USD/JPYが150円超または140円割れの急変動
免責事項(投資判断に関する留意点)
- 金価格は日々変動し、元本保証なし
- 売買には手数料が発生
- 税制の詳細は専門家に要確認
- すべての判断は自己責任にて
結論:レンジ内推移を見込みつつ、リスク要因に注視
金価格は国際価格上昇と円安により堅調に推移。テクニカルは概ね強気だが、短期的調整のリスクもあり。翌週は17,200〜17,700円での推移が基本予想。地政学・経済指標の影響に注目。祝日相場の裏側とリファスタの「全部買います」キャンペーン



